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電力会社に関するニュースと株価について考える

みなさん、こんにちは。
今回注目するニュースは、2023年11月の日経新聞の記事です。
『大手電力の4〜9月、値上げで最高益 3300億円収益改善』

電力会社大手の東京電力、中部電力、関西電力の株価を参考にニュースとの関連を見ていきましょう。


電力会社の業績推移

22年は各社営業利益が赤字でしたが,23年は業績が回復しました。
直近は売上、営業利益ともに減少しています。

大手電力会社の売上と営業利益

電力会社の株価推移

株価は、22年の3月ぐらいから上昇を始め、黒字復帰時(23年の1月〜3月決算時)には、さらに株価の上昇を加速させています。
現在は高値で推移しています。

大手電力会社の株価推移

電力会社のビジネス

電力会社のビジネスは複雑です。
初心者向けに説明すると”発電するための燃料を仕入れて、電気を発電し、家庭及び法人へ売る”です。
経済産業省資源エネルギー庁のデータによると、
日本は火力発電が80%を占めており、その燃料として石炭及び天然ガスが多く使用されています。https://www.enecho.meti.go.jp/about/pamphlet/energy2020/007/

赤字要因

日本の電力ビジネスの構造上、石炭及び天然ガス価格の仕入れ価格上昇が営業利益の悪化に繋がったと考えられます。

天然ガス価格上昇の要因は、ウクライナ戦争によってロシアが天然ガスの供給を絞ったためです。
石炭価格の上昇要因は天然ガスの供給減によってヨーロッパの石炭需要が増えたため、連鎖的に上がったと考えています。

黒字転換要因、そしてこれからの展望

石炭及び天然ガスの供給が安定したことにより価格が安定しました。
一方、電力会社は電気料金の値上げを行うことにより、石炭及び天然ガスの仕入れ価格上昇分を補っており、営業利益の黒字へ繋がりました。

仕入れ価格の安定によって今後は、各社電気料金を値下げするのではないでしょうか。

最後まで読んでいただきありがとうございました。
これからも興味を持ったニュースから個人的な考察を含めて記事にしますので、教養、株式投資の参考になれば嬉しいです。

※投資を推奨するものではありません。株式の売買は自己判断でお願いします。


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