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学校に行かないって悪いの?

学校への行き渋りがある小2の娘。勉強や生活、社会性などに支障が出ていないと感じるので、行き渋りについて「問題」とは捉えていませんでした。むしろ、自分の意志で選択していることに強さがあると関心するくらいだったのです。とはいえ、親の都合として仕事をしているので行ってもらいたい気持ちはありましたが…しかし行き渋り自体は大きな問題とは捉えていませんでした。

先日、カフェで知り合ったママさんもお子さんが行き渋りとのことでお話をされていて、その方はお子様に寄り添いながらも悩まれていました。カフェのオーナーさんが「学校に行くことは社会の入り口だから早めに対処したほうがいい。」ということを親切心から相談できる場所を私たちに案内してくれていたのですが、そのママさんは「早く対処しないとだめですよね」と焦りに拍車がかかったように見えました。

「学校に行くことが世間一般の常識であり、それに従わないと社会に適応できない、早く対処して適応できる人間に育てるべき。」
という社会からの暗黙の常識を突き付けられたような気持になり、「問題」と捉えていなかった私の心も揺らぎが生まれました。親切心で愛情から伝えてくださっているだけに揺らぎがありました。

そこから、学校に行く/行かない、ということについて改めて考えてみました。

学校に行かないことは問題なのか?

世界には、学校に行かずホームスクールの選択をすることが普通の国もあると聞きます。娘は、家に居る間は、工作をしたり、絵をかいたり、手芸をしたり、楽しそうに創造力を発揮して過ごしています。習い事も楽しそうに通っています。親の目からは社会性があるように見えますし、学校に行けば学校生活を行えています。まだ小さいのでどうなるかわかりませんが、今のところ心配はしていません。

娘が学校に行きたくない理由はいくつかあるのですが、世間一般的には「甘い」のかもしれません。

しかし、嫌なものでも無理して適合していった先に幸せがある時代でもなければ、いかようにでも人生を創造していける時代になっている現代です。むしろ感情を抑圧し、思考停止状態で、その状況に適合することしか選択肢がないと思い込んでしまうことの方がよっぽど怖いと私は感じています。適合しなければ生きていけない、と思い込んで道を外れないように必死になり、自分の感情の違和感に気づかないでいると、感情はどんどん大きくなります。そうした先に心身に不調が出てきたり、不調として表面化しなくても、満たされない感覚を持ち続けたり、本当の自分を生かしきれない人生になってしまうのではないかと思います。

学校に行かせることが大切、と考えてくれる人も愛情から言ってくれている言葉だと思いますし、少々の嫌なことでも立ち向かえる人間になるための大切なことだとも思います。

しかし、学校に行かない選択をしているだけで「問題」と捉えること、その行かない子を「問題児」と捉える社会では苦しむ親子が増えるだけだと感じます。

社会の在り方なんて多様ですし、今はいろいろな選択ができる時代です。多様性が大事と言いながら、適合できない人は「問題」としていたら、いつまでたっても多様性なんて育まれないだろうなと感じます。


野放しにして嫌なものをやらせず、好き放題させていいのか?

多様でOKだから、子供の意見だけを尊重して好き放題にさせてあげたらいいのか、と言ったらそれも違うと思っています。大切なのは、子供が何を望んでいるのかを話し合い、親自身が何を大切にして子育てに関わりたいと思っているのかを考えていくことなのではないかと思います。そして自分なりの軸を持つこと。

不登校や行き渋りに正解も不正解もないと思います。でも、子供自身が困っている、悩んでいる、となったら、子供に寄り添いながら少しずつ前進できるサポートをしてあげたい。でも、「これが一般常識だから」「これをしないと将来○○になって危ない。だから学校に行かせる。」というのは今の私には合わない考え方だと思うに至りました。

しかし、「軸」は揺らぎやすいもの。声の大きい人の意見、多数派の意見、科学的な証明、といったものに振り回されやすくなります。頑なに自分の意見を正当化することも苦しさを生みますが、自分を置き去りにして外側の意見に振り回されるのも苦しくなります。

まずは、自分が何を大切にしたいのかに気づき、自分も子供も信じ、でも違うと思った時には変えていける柔軟さ、選択の自由さを持っていたいと思いました。

まとめ

学校に行かない、ということだけでは問題でも悪いことでも、社会不適合でもないと考えています。不登校だった、と言いながら社会で活躍している人がたくさんいる時代。不登校で苦しみ、社会に出ていけない人がいることも知っています。でもそのような人たちも、自分の内面から湧き出る想いに気づき、それを応援する人がいてくれた時に変化が起きます。それはキャリアカウンセリング・コーチングを通して関わってきたクライアントさんにもいます。
今の娘は人生をそれなりに楽しんでいるように見えるので、今の状態を続けてみようと思っています。悩み揺らぐこともあるけれども、今はこれが私の考えです。

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