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水鳥

真夜中に起きた僕は、
コンビニに、
煙草を買いに行った。

真夜中の空は、
オリオン座が光っていて、
冬の兆しを見せていた。

僕は進んでいるの?
僕は退いているの?

その言葉は、
虚しく、煙草の白い煙とともに、
闇空に消えて。

近くの川の、
底の見えない、
水の流れは、
僕を怯えさせる。

まだ、
背中は死が張り付いていて。
そんな気配はまだしていた。

水鳥が橋の欄干に、
止まって、
毛繕いをした。

ああ。
水鳥は、
白鳥になって、
この闇の空を、
切り裂くような気がした。

僕は夢を追いかけてもいいのかい?
その言葉は白鳥の、
羽ばたきに、
守られている。

僕は、
なんだか、
真夜中の空の、
ペテルギウスに、
自分を重ねていて。

僕の煙草の火は、
もう消えていた。

白鳥は真夜中を切り裂いて、
遠く遥かに消えていた

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