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絵の具 〜展覧会での学び。人生の先輩から〜

初の個展の疲れで、少しnoteの更新をサボっていたので、すいません。

定期的に、インプットのために美術館の展覧会に行くことがあります。

今日はそこで出会った、70代の先輩から学んだことを書きたいと思います。

はじめに

趣味で描いている方から、大きな賞を獲った方まで。幅広い方が参加している展示会。

受付をされている、上品な女性の方に絵のことについて質問したのがきっかけでした。

話をしているうちに、様々な賞を受賞されている水彩画家さんということが判明。

「展示してある私の作品は、どれかわかるかしら?」

30枚ほど展示してあるものから、話の内容をヒントに指し示すけれど不正解。

「私は、人と変わっているから。実はこれとこれなのよ。」

教えてくれた作品は、たくさんの「絵の具」が描かれたものでした。

絵の具

20年以上、なんと「たくさんの絵の具」しか描いておられないそうで。

使い込まれたたくさんの絵の具を、配置や色を変えて表現されているとのこと。

展示してあった絵は、ひとつは深い悲しみを帯びた「青」を基調とした絵。

もう1つは、楽しい気持ちになる「黄色」と「白」がメインになった絵。

文章で書いても伝わりにくいのですが、とても大きな絵なので、心にズンと伝わるものがありました。

なんでも、お父様も画家をされていて、その形見である「絵の具」がそこにあったから、それをモチーフに「見えない気持ち」や「心の色」を表現していこうと決めたそうです。

【人】を思う

私も絵を描いていることを伝えて、スマホで作品を見せると、とても褒めて頂きました。

「あなたは、 絵を描いているときに【見る人のこと】を想像してるでしょ? 時間はかかることだけれど、絵を描くものには大事なことよね。」

「私は、前と比べて見える色が減ってしまったけれど、たくさん絵の具と触れ合ったので、色を覚えているの。」

「自分の触れたものや、感じたことを、絵を通じて、伝えたい人に伝えられる限り絵を描き続けたい。」

そんなお話を聞いて、絵を描く際に、心をこめないといけないなあ。。。と再認識しました。

学び

「あなたの絵は、水彩に向いているかもしれないので、後々に描いてみたら?」

現状デジタルで描いているのですが、最近よくアナログで描くことを勧められます。

通常の絵の仕事と平行して、少しずつアナログも学んでいきたいです。

そして、どんなに忙しくても、「見る人のことを思う」イラストレーターでいたい。

そんな学びでした。


では、また。




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