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スプートニクの恋人

Title:スプートニクの恋人
著者:村上春樹
出版社:講談社文庫
感想を書いた日: 2023-04-02

# あらすじ
親戚の結婚式で懇意になったスミレとミュウの関係に嫉妬を感じるぼく。3人とも不思議ちゃんで現実世界とあの世を行き来するような体験を通じてつながっているお話です。

# 感想
読み終わってみると一度読んだことがあるが内容は忘れていた事が発覚。あまり強い印象に残るお話では無かったのでしょう。不思議なキャラクター3人が登場し、複雑な相互関係を構築して、互いに相互依存していた 。どこが不思議キャラかと言えば、現実社会とあの世、もしくは夢の国をつなぐ世界観を経験していること。村上春樹の作品は殆どがこんな話ですね。現実世界から飛び出す話、夢、体験を小説にしようとしているものと解釈します。どの作品にも井戸に落ちる話が出てくる気がします。落ちるだけでは無く階段を登って異世界につながる場面もあり、XYの二次元平面ではなく高さ方向の三次元に移動することで、時間軸も飛び越えるような体験の話が多いと言う印象です。このような体験を作者本人がされているのでしょうか?

ちょっと理解出来ないのが自分の生徒の母親をガールフレンドにする強者っているのか?警備員に勘づかれている感じが、息子に気付かれている感じが果てしなくダサく、一刻も早く教師を辞めてあげてと思っちゃうんですよねぇ。

最後に、ギリシャを旅行してみたくなった。行ったこと無いんですよ。ギリシャ語看板が溢れる町、歩いてみたいです。笑

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