見出し画像

ちらり。

私は、自分の地の髪色が好きだ。
漆黒だと自分では思っていたけど、いつもお世話になっている美容師さんいわく、実は結構明るめの黒らしい。
学生時代に茶色く染めたことも何度かあった。でも、顔立ちがザ・日本人なこともあり、今は地毛で落ち着いているし、気に入っている。
とはいえ、黒ってやっぱりこう、無難な気がする。真面目なイメージというか、個性が見えにくいというか。
実際カタブツなのは否めないにしても、「真面目」「しっかり者」と評されるのが好きじゃない私は、もう少し見た目に変化が欲しかった。真面目なだけが私じゃない、遊び心だってあるんだぞという、アピールのような気持ちで。

そこで、前述の美容師さんに相談して、インナーカラーを入れることにした。ベースは地毛のまま、髪の内側にだけ色を入れる。だから、派手になりすぎずに印象を変えることができる。
これが個人的にとてもヒットした。
初めは、髪の内側全体に色を入れた。明るい茶色、次に金に近い色。初めてここまで明るい色を入れてみて、イメージががらっと変わることが楽しかった。
ただその美容師さんの拠点がかなり遠方なこともあり、なかなかこまめにメンテナンスに通えない。伸びてくると、内側とはいえプリンが目立つ。でも染めてもらうなら絶対この美容師さんにお願いしたい、というジレンマ。
そこで、同じインナーカラーでも、耳の周りだけ色を変える「イヤリングカラー」はどうかと提案してもらった。染める範囲がもっと狭いから、多少伸びてもプリンが目立たない。原色に近いような色を入れても悪目立ちせず、むしろいいアクセントになる。それに、おろしている時は地毛からちらっと見える程度、耳にかければ染めた部分がよりはっきりして個性を出せるという、一度で二度おいしいところも高ポイント。
ここ1年半くらいは、ずっとこのイヤリングカラーをお願いしている。
周りからも、「耳のところだけカラーしてるのおしゃれだね」「似合ってるね」と言ってもらうことが多くてうきうきする。
私はこの美容師さんに絶大な信頼を置いているので、行くたびにその時おすすめの色にしてもらう。これがまたいつも絶妙で、毎回必ず友達から前述のような好評価をもらう。
今回はピンクを入れてもらった。もう色落ちしちゃったけど、桜の時期にぴったりな、柔らかくて可愛い色だった。

ちょっとした反骨心のようなものからスタートしたカラー。今は、私を表現するお気に入りのスタイルだ。

あと2か月もしたら、また美容院へ行く頃。
次はどんな色にしてもらおうかな。

#髪を染めた日


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?