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真冬のカナダより。

カナダにいた時の真冬に書いたもの。

何となく、今も折に触れて読み返します。

特に理由はないけど、ここにも置いておきたかったので。

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わたしのはなし。

「2年前と同じ人とは思えないですね」

画面越し、その人は穏やかに笑ってくれた。
前回お会いしたのいつでしたっけ?って言ったら、2年前の3月だと。その頃の私は仕事で本当に参っていて、毎朝、信号待ちの度に道路に飛び出してしまおうか真剣に考えてた。「でもカナダ行けなくなったら困るし」その一心で思い止まってた。良かった、思い止まって。
カナダに来て本当に色んなことが起きたけど、一番大きいのは私自身が変わったことだ。変わったというか、「変わらずにあった"自分"を再確認した」という方がしっくりくる。常に何かを「頑張って」いないと、何か付加価値がないと、自分はダメだと思い続けてた。何も無い私じゃ家族にも友達にも愛されない、イイコじゃなきゃ、って。ほんとは何も無い私を愛して欲しくて味方でいて欲しくて、誰より私が私の味方になりたかった。言葉が上手く話せなくても良くしてくれる人達のお陰で、そんなことに気がついた。今もまだそんな気持ちはあるけど、肩に力の入った、方向性の違う頑張り方だなと思えるようになった。それが一番の大きな収穫。
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帰国が近い。4月半ばには日本にいるつもり。
これから先何するの?っていうのは自分でもずっと考えてるけど、まずは充電する予定。ニュージーランドに1ヶ月くらい行きたいな。その先は未定。自分でも本当に見当がつかない。何故かずっと「地域活性化」とか「日本の伝統文化」とか、そういうキーワードが頭にあるからそっちに行きたいのかな。分かんないけど。
ただひとつあるのは、私はどこまでも純粋に、わくわくすることだけしたいってこと。というか、それ以外のことはもう出来ないと思う。我慢してると、現実がシビアにそれを教えてくれる。大人なんだから、社会人なんだから、と「頑張って」いたあの頃、心と身体が壊れそうだったのはそういうことだ。
イイコで、真面目で、しっかり者の私も勿論私。25年間「頑張って」きた私。でもそれ以上に、ボールを追いかけてる犬みたいに、「今」が楽しい!とわくわくしてる自分が好きだ。自分に正直でいたい。そんなことの積み重ねが出来たら素敵だな。
この生活の終わりが見えてきて色々と考えてた今のタイミングで、素敵なことがぽつぽつ降ってきてる。神様はちゃんと用意してくれてるんだなあ、なんて。
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自撮りというものをしたことがほとんどない。友達とすら自分からは中々撮らない。ピン写なんて以ての外。外見にコンプレックスがあるから、自分の写真を見たくなくて。
だけど何でか、ふと今の自分を残しておこうと思った。エスキモーみたいな格好で、カナダに暮らしてる私。やっぱり真正面からレンズを見つめられないけど笑、まあ初めての自撮りだし...w小さな記念。
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結局言いたいのは、しんどかった毎日も含めて、そのまんまの自分で過ごすトロントでの何でも無い毎日がとても幸せだってこと。日本に帰っても、同じように「あー何か幸せだなあ」と思える毎日を送れる私でいたいなあ。
まとまりないけど、そんなわたしのものがたりでした。

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こんな風に、色んなことを経験して、乗り越えてきた。

もちろん私だけじゃない。あなたにだって、色んなことがあったんだと思います。
どうしても今まぶしいその人を見て羨んだり、妬んだり、自分と比較して凹んだりしちゃうんですけど。

皆1人ひとり、しんどい時も経験してきたんだよなっていう。

そんな当たり前のことを、友達が過去にあった色んな出来事を話してくれた時に痛感しました。この人が今こんなに素敵なのは、そうやって生きてきたからなんだなあって。
別の友達も、SNSで新しい趣味を始めたって投稿してたから、いいね、お家時間楽しむ工夫いろいろしてるんだねって言ったら、ぽつり「自分の機嫌自分でとらないと、ずっと鬱々としちゃうから」って。いつも明るい彼女だって、塞いじゃうときもあるってこと。どうしてこんなに簡単に忘れちゃうんだろう。


「Never compare your inside to just someone else's outside」

自分の内面を、外から見た他人の姿と比べるな。

その人がどんな経験をしてそこに至ったかわからないのだから。


私なりの意訳だけど、最近知ったこの言葉が好きです。

そう思ったら、1人ひとりの人生って愛おしいよね。

やば、もう2000字いった。大学のレポートみたい。笑

ここまで読んで下さった方、ありがとうございます!

それでは。

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