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輪郭。

最近会社のお花見パーティーがあった。皆が三々五々に撮った写真がアップされるチャットを見ながら、写り込んでいた自分の横顔にびっくり。

私、フェイスラインがない!!

顔まわりがたぷたぷで、顎のラインが全然ないのだ。首、顎、ほっぺたの境が曖昧。
うーむ、最近お菓子食べすぎてたから太ったかな…。
フェイシャルエステとか行ってみようか、なんて他力本願な自分に辟易しながら、とりあえず朝晩続けている小顔体操を、もっとちゃんとやろうと思った。最近なぁなぁだったからな。

 いや、ていうか、こんな話をしようと思ったんじゃない。タイトルの輪郭は、顔のことではなくて。(まぁ顔もあるけど)

仕事で、久々に外部の方に社内のあれこれを説明する機会があった。
社内公用語が英語の当社、日本語で外部とやりとりする際には大体日本人がかり出される。いつもは先輩がその役割を担うんだけど、今回は私の業務範囲を説明する必要もあったから、私も参加。

普段の業務だと外部の方とがっつりお話する機会はそんなに無いので、ちょっと緊張した。
どういうことを聞きたいか、というのは事前に共有されていたけど、当日の流れについてあまり共有が無く、質問事項をさらっておく以外は特段準備しないままぶっつけでいった。

結果、私が説明した部分についてはたくさんお褒めの言葉をいただき、必要かな?と思って付け足した部分も高評価をいただけた。ちょっとした達成感を味わいつつ、無事にその日が終わった。

今回のこのミニプロジェクトで、自分の仕事へのスタンスについて発見したことがある。

まず、私は日本語が得意で、武器だということ。
いや日本人だし当たり前じゃない??って感じよね、それはそう。
ただ、私の場合、人よりちょっと日本語力に自信があるなと思ったのだ。読解力というか、相手が言わんとしてることを汲むことも、相手に合わせた言葉で話すことも、順序立てて説明することも、それを文章に落とし込むことも、どれもやり方を考えなくても自然とできるし好きだ。
営業をやってたときも、いつもこの点を褒められた。商談も、社内外でとる議事録も、分かりやすいねと言ってもらうことが多かった。
自分としては何の工夫もしてなくて、この程度誰だってできることでしょと思っていたけど、そうでも無いらしい。
自分にとって苦なくできるということはつまり、得意ということなんだなと気付いたのは少し後だった。
今回も、私の担当箇所の説明がスムーズに進んだのは、この「得意」を使えたからだ。
前述の通り、会社では英語が基本。日本にいるのに、オフィスに入ればアメリカにでも来たような気分になる。
私がたびたび仕事にやりづらさを感じるのは、言いたいことを英語で上手く説明できなくて、意図が伝わらないことが多いから。それは自分の英語力の問題だし、日本語を話せない社員が多いと知って入社したわけだから努力不足と言われればそうなのだけど、それでもやっぱり、どんなに頑張ったって英語ネイティブにはなれない。母語の話しやすさには敵わない。
だから、今回は存分に武器を使えたような気がして満足したし、「この武器封じて普段英語で仕事してる私、偉くない??」と自分を褒めたくなった。

もうひとつ、ずいぶん使っていなかったスキルも案外まだ使えるということ。
営業時代には、初めましての会社さんを訪問して製品の説明をして・・・というのを毎日のようにやっていた。そこから離れて5年弱経つ。その間、外部の方へ向けて会社のことを説明する機会はほとんど無かった。
だから今回、上手く説明できるかな、勘が鈍ってるかもなと思ったけど、話し出してしまえば頭と口は勝手に回った。
自転車の乗り方と同じように、一度身についたものは案外そう簡単に忘れないんだな。それが嬉しかった。

未経験の職種で、母語じゃない言葉を使いながら仕事をしていると、できないことだらけで壁にぶつかってばかりの毎日。自己肯定感なんてあっという間に削られる。
それが今回のミニプロジェクトで、自分にもできることはあるんだ、と少し自信を取り戻せた。自分の強みがどんなものか、その輪郭をつかんだ感じもする。

そう、この「輪郭」について話したかった!

小顔体操で顔の輪郭を、挑戦することで自分らしさの輪郭を。

どっちもシャープにできるよう、コツコツがんばるぞ。

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