「ノーベル平和賞のレッサ氏、フェイスブックを批判」今日の気になるニュース

こんにちは。
今日は午前中に予定があって遅くなりましたが、気になるニュースを更新していきます。


今日は、皆さんも知っているであろうフェイスブックについてです。
今、全世界的にフェイスブックに対する風当たりが強まっています。
あの巨大SNSに何が起きているのでしょうか。


ニュースの概要

ノーベル平和賞を受賞したフィリピンのジャーナリスト、マリア・レッサ氏と、ロシアの独立系新聞編集長のドミトリー・ムラトフ氏は10日、オスロでの授賞式で演説を行った。
レッサ氏は、米メタ(旧フェイスブック)が運営するフェイスブックが、ヘイトを拡散していると批判した。

レッサ氏はフィリピンで独裁色を強めるドゥトルテ氏への批判を続けてきた。
演説では、民主主義におけるメディアの重要性を強調した。

レッサ氏は、SNSの負の側面に着目し、FBが怒りやヘイトを拡散していると、名指しで批判。
「米国のインターネット企業はヘイトを広め、我々を最悪の状態に引き摺り込んで利益を得ている。情報の生態系に流れ込む憎しみや暴力、有害な汚泥を取り除くことが最も求められている。」とも述べた。


背景

こうしたレッサ氏の発言の背景にはSNSの内包する負の面がある。
SNSの普及は、様々な情報の発信に寄与した。一方で、フェイクニュースや偏向的な情報の発信などの負の側面も生じてしまった。
その結果として、SNSの運営等には慎重さが求められるようになってきた。
そうした中で、批判の的となっているのがフェイスブックだ。


米議会占領事件の際に、暴力を助長する内容を制限する機能があったにも拘らずに、その発動が遅れたことなどに着目。
世界的に批判が強まっている。



また、フェイスブックの元社員が内部文書をもとに、「安全よりも利益を優先している」と証言。
同社傘下であるインスタグラムで、子供に対して精神的苦痛を与えるという調査結果をまとめておきながら、無視した事実などを取り正した。

Comment

スマートフォン等の普及に伴い、SNSの利用者は急激に増加している。
それに伴い、SNS等の情報発信メディアのもつ影響力は急激に強まっている。
そうした中で求められるのは、SNSにおける「悪意のある情報発信の規制」だ。

上記でも取り上げたように、トランプ政権時にはSNSの持つ恐ろしさは世界中に認知された。
日本でも、「Yahooニュース」のコメント欄で、コメント欄の閉鎖といった措置が見られる。
そうした事例のように、悪意のある情報を規制していくことは、巨大メディアであるSNS運営には求められることだ。

その一方で、規制には慎重論も伴う。
SNSによる規制は言論の弾圧につながるのではないかという懸念もある。
確かに、企業の恣意的な判断で情報の発信が阻害されるのではないかという恐れはあろう。
しかしながら、もうすでにSNSは小さなメディアではないということに対する自覚が必要だ。
もはやテレビ等を超えうる影響力を持ちうる。
そのため、十分な判断をしながらの規制は急務であろう。

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