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髪の成分や年齢による髪質の変化について毛髪科学的に調べてみた

普段自分のケアしている「髪」そのもののこと、意外と知っているようで知らない事が多い。
髪のの事をもっと知って普段のヘアケアに役立てられることを勉強してみましょう。


■髪の毛は一体どんな成分で出来ている?

髪の毛はおおよそ、成分はたんぱく質です。また、髪の毛1本1本は、実は何層かに分かれた構造になつ
私たち美容師はよ髪の毛をのりまきに例えることが多い
よく聞くツヤがあるとか、無いとかで言われる「キューティクル」もそこに含まれているのか


では、髪の毛の太い人と細い人では少し傾向が異なるのか?
太い人で考えてみると。一番外側にある“のり”の部分が「キューティクル」。中に詰まっている“お米”の部分が「コルテックス細胞」といって縦方向に並んだ繊維のような物。なんだか難しい名前ですね。
そして髪の毛は中心は空洞になっていて、その部分は具材という具合です。
つまりざっくりというと、髪の毛の中身は3つの構造に分かれていて、髪のいちばん外側のキューティクルは、髪自体を守ってくれているような存在です。キューティクルとコルテックスでは少し性質が違って、キューティクルは固めで、コルテックスは柔らかい
そして、髪の一番中心にある空洞は、細い髪にはなかったりして、実はまだその役割はわかっていないんです。


キューティクルは髪の保護の役割ですが、瓦のように、ちょっとずれながら平均すると8枚くらいのものが重なりあったいくつかの層をつくっています。ちなみに重なっている部分は脂質などでつながっていて、その脂質が不足して少し浮いてきてしまうと、ひっかかりがうまれて髪がもつれたり、切れ毛などにつながってきてしまい、艶もなくなります。

キューティクルが剥がれてしまうと、髪が絡まりやすくなったり、摩擦に対して弱くなってしまう。つまり、キューティクルが無くなること自体もダメージになり、キューティクルが無くなると、その内側にあるコルテックスもどんどん流れ出ていき細く弱くなります。

■髪の毛はどのくらいのスピードで伸びる?

それでは髪の毛って平均するとどのくらいのスピードで伸びているのか

髪の毛はだいたい1ヶ月に1.2cmくらい伸びるか伸びないか。そのため、髪が長ければ長いほど、先のほうはもう随分昔の髪とにいうことになります。なので髪を伸ばそうとするときにただ伸ばしっぱなしにしてしまっても綺麗な髪にはならないんです。毛先の髪は根元に比べ、これまでパーマやカラー、ドライヤーなどで蓄積されてきたダメージでキューティクルも弱まってしまっているので、例えばおシャンプーをする前に丁寧にブラッシングしてあげるなど、からまりを防ぐちょっとしたお手入れでずいぶん変わってきます。生えてきたての根元のほうがやはりキューティクルはしっかりしているけれど、これから髪を伸ばして行きたいという方はとても大事になってきます。

■夏季節のヘアケアについて

私たちが浴びている紫外線は、髪を酸化させてしまう原因になるそうです。夏は特に肌にも日焼け止めを塗ったりしますが、髪の毛も同様にケアしてあげる必要があります。紫外線にさらされて酸化が進むと、髪を形成するたんぱく質の結合が一部切れてしまうというようなこともあるそうなので、日傘や帽子といったアイテムは髪の紫外線予防にも効果的。最近は日焼け止め効果のあるアウトバストリートメントやスプレーなども多数出てきていますので、そういった物を使用するのも良いですね。


また、地肌についても脂質が除去されず残ってしまっていると、熱や光を浴びた際に酸化のスピードを上げてしまいます。その酸化した脂肪酸や脂が頭皮に溜まることにより、頭皮の環境が悪化して炎症を引き起こし、髪が抜けやすくなる、というようなこともあります。
最近では毛穴に詰まった脂質やとれにくい汚れをしっかり除去してくれるシャンプー剤などもありますし、美容室などでも、マイクロバブル洗浄や炭酸泉を使ったヘッドスパもあるので、そういったケアが大事になってきます。


■髪の毛は一日にどれくらい抜けるのか

髪の毛の抜けやすい時期や年齢による影響度は大きい


髪にはヘアサイクルというものがあって、「生え成長期る→停止期→抜ける→生える」というサイクルを繰り返しています。しかもその成長のサイクルは毛穴ごとに結構違っていて、ちなみに日本人の毛穴の数は35000個から400000個あると言われていて、その一つの毛穴から3本から4本程度生えていますが、それぞれの毛穴から生えてくるスピードは違っていたりします。
1本の髪の毛は、女性ですと大体3〜7年くらいは伸び続けていきます。髪の毛は、伸びきるとそのあとに退行期というのが2〜3ヶ月あり、それぞれ抜けていくのが基本的なヘアサイクル。
日本人の成人女性だとおよそ10万本くらい髪の毛があると言われていますが、そのうち平均して1日100本くらいは普通にしていても抜けていきます。
季節や年代によっても髪の毛の抜け方は変わります。
このサイクルが狂ってくると、毛量が少なくなったり、いつまでも伸びない髪の毛が出てきたりするんですね


■髪質は年齢によって変化する?

加齢と共にうねりやパサつき、表面のざらつきなどが出て来る事がありますが、はっきりとした原因は今のところわかってきません

ただ、髪を作るそもそもの栄養素や亜鉛の減少が一つの原因になっています。
さらに、白髪が生えてくる事により、カラーリングや頭皮や髪にとって強すぎる成分のヘアケア剤などの影響も含まれています。

最近ではAGA治療などで処方される物として血流を良くするものがありますが、キチンとしたタンパク質を摂取しない事には血液に乗って運ばれてくる物が良質で無ければ、効果は出にくいと言えます。

食生活の変化や急激なダイエットなどによる栄養不足などで弱った髪に、パーマやカラー、熱を加えるアイロンやドライヤーなどでさらにダメージを与えてしまっている事も原因と言えます。

さらに、頭皮の毛穴の形状も原因として挙げられます。
加齢による頭皮の弾力低下に対して、汗をかきやすいエリアが皮膚の組織が変わり、毛穴の形状が変わってしまい、円形の毛穴から楕円形の毛穴になることで、そこから出てくる髪も楕円のまま生えてくる事で、うねりが生じる事もあるんですね

ケアとして、頭皮を健康な状態にするために、あまり強いヘアケア剤よりも、肌にや優しいシャンプー剤を選ぶことや、絡まないようにブラッシングをして、長時間濡れた状態にしておかない事も大事になります。

頭皮に関しては、マッサージをして凝り固まる皮膚を柔らかくしてあげる事が重要です。
特に耳の上あたりには、筋膜という細い繊維状の筋肉があり、目の使い過ぎなどで影響を受けやすい場所でもあります。
パソコンやスマホなどで疲れがちな目の影響で、凝りが出やすい部分なので、特に動かしてあげた方が良いですね。


という訳で、今回は髪のうねりや変化について書きました。

綺麗な髪を作るには、食生活や生活習慣から意識することと、正しいヘアケア剤を選び、使用することでずいぶん改善出来る事はありますので、皆さんいつまでも美しい髪でいれるように気をつけましょうね。

それでは次回は男性と女性ではヘアサイクルは違うの?というテーマで書きます



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