お空からヤギ
幾千年の昔、ある村に1人の少女が住んでいました。いつものように山で山菜を取っていると、お空から煌き輝く石が降ってきました。
あまりの輝きに、少女は腰を抜かしてしまいました。少女はその石を大事にしました。
次の日、少女は同じように山で山菜を取っていると、お空からヤギが降ってきました。
お腹に穴が空いています。
まるでおっきい猛獣にお腹を喰いちぎられたかのようです。少女はヤギを土に埋めてあげました。
次の日、少女は同じように山で山菜を取っていると、お空から血が降ってきました。
降り注ぐたくさんの血からは、少しばかりの温度を感じました。
血を全身に浴びる少女は高らかに笑いました。
そして、少女は確信します。
お空には生き物が棲んでいる、と。
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