『結局、人生はアウトプットで決まる』
先日、中島聡さんの『結局、人生はアウトプットで決まる』(実務教育出版)を読みました。
そこで、本書で得たもの、自分の中でスッと頭の中に入ってきたエッセンスをこの場でまとめたいと思います。
本文は客観的な本書のレビューではありません。あくまで個人の気づき、主観的解釈によって、自分ならこの本の内容をどう捉え、どう人生に役立てていくかを考えたものです。
①本書のまとめ
さて、本書で何が言いたかったのかを自分なりに一言でまとめますと、
「アウトプットを目的としたインプットは、精度が上がる」
ということです。
例えば、映画を観にいくとします。
何の気なしに映画を観にきた人なら、「あぁ、なんか面白かったな」ぐらいの感想しか持たないでしょう。
しかし映画を観た後にレビューを書くと決めている人ならどうでしょうか。
もちろんボケッと映画を観るわけにはいきません。物語の展開や描写の妙などを捉え、集中して映画を観ることでしょう。
このように、アウトプットすることを前提にしてインプットをする場合、インプット自体の精度が向上するのです。
さらにアウトプットした内容は、現代ならネットで多くの人に読んでもらうチャンスがあり、リアクションをもらうことでさらにインプットのレベルを高めることができるわけです。
まあ要するに、アウトプットしようぜ!というのが、本書の結論のように思います。
かくいう私は、本書に触発されてnoteを始めました。
この行動がどこまでの効果を生むのかは分かりませんが、少なくともここに何か書こうとすることで、本の読み方や作品の捉え方が変わるのは間違い無いです。
もはや、なんとなく良かった、などの感想は持ちません。
ただこのように書くと、そんなのしんどくない?という意見が出てくるかと思います。私も正直その気持ちは分かります。
この質問に答えるとするならば、ならしなくても良いのでは?というのが率直な気持ちです。正直アウトプットしなくてはいけないなどというルールはどこにも無いし、なんとなく面白かった、という感想でもなんら問題ありません。
楽しく生きる方法なんて人それぞれですから、どんなふうに生きようが自由と思います。
とはいえ、私もやってみて気づいたのですが、何かを書くというのは案外面白いものです。要はちゃんと読みたい作品などはしっかりアウトプットを考え、ただ楽しみたいものは楽しむ、というようにバランスを取るのが一番いいのでは無いかと思います。
②本書でビビっときたエッセンス
個人的に頭にすっと入ってきたエッセンスをまとめました
・文章は、情報を伝えるためのツールに過ぎない
著者の中島さんも本書でおっしゃっているように、日本では読書感想文などという宿題が出され、それは先生の気にいる文章をいかに書くかという課題になっています。そこでは詩的な文章術が求められ、社会で必要になる文章、つまり事実を伝えるための文章術が身につきません。中島さんは大学院の先輩から勧められた本でこのことに気づいたとのことですが、この事実は書くことへの心理的ストレスをすっと解消してくれます。
事実を、できるだけ端的に、正確に伝えることーこれが文章の本質である。
このための手法は色々な本で紹介されているので、いろいろ勉強してみるのもいいかもしれません。私はまこなり社長というユーチューバーが紹介していた、倉島保美さん著の「書く技術・伝える技術」(あさ出版)を読みましたが、分かりやすい文章の書き方がクドイくらい書いていて笑、参考になりました。
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・会話で最も大切なことは‥
書くことから離れますが、話すというアウトプットにおいて、重要なことは
「相手の言っていることをきちんと聞く」ことと「聞いていることを明らかにする返事をする」ことだと中島さんは述べています。
意識の高い人なら何度も見聞きしている内容だとは思いますが、これが実際なかなかできないですね。
特に「聞いていることを明らかにする返事をする」ことは今まで意識していなかったので、注意したいです。
(とはいえ、忙しい時など片手間に聞いてしまっていたことがよくよくあります‥)
・時間が経っても需要のあるテーマにする
3年後でも見てもらえる内容を選べ、ということです。これについては、オタキングこと岡田斗司夫さんもユーチューブにて述べていました。
例えば〇〇やってみた、などという企画は今は視聴者数を稼げても、3年後は色褪せている可能性が高い。それよりも教育系などの方が、3年後も同じく需要があり、長期間観てもらえる可能性が高いということ。
長期間観てもらえるコンテンツは、自分にとっての資産となります。
時代に波乗りするのも大事だが、長生きするコンテンツにするのも重要という話。
・プレゼンは、自分が主役
プレゼンにあたっては、スライドではなく自分そのものが主役である。
これは日本人にとっては耳が痛い内容では無いでしょうか。
流石に資料にみっちりと文字を入れたパワポを用意している人はもういないかと思いますが笑、何よりもまず大事なのは、自分が何を伝えたいかというポイント(中島さんがいうところのお土産。)
さらにそのポイントさえもスライドには入れず、自分で直接話したほうがいいと中島さんは本書で述べています。
確かにそうすれば、聴衆は自分に意識を向けてくれるでしょう。
資料はあくまでプレゼンの補助でしかなく、あくまで主役は自分自身という考え方。
③中島聡さんという人物
正直に言うと、今中島さんにハマっています。中島さんは週刊Life is beautifulという有料のメルマガを配信しており、主に最新のテクノロジーについての情報を配信しています。かくいう私も購読しております。
何より中島さんの世界の捉え方というか、切り口が気に入っています。特に今のような世界情勢においては、中島さんが世界をどのように捉えているかはとても参考になります。
今後も中島さんのアウトプットに目が離せません。
それではこの辺で。
とみたでした。
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