富田と岡

「日日是好日」京都の美山で、茅葺き民家の守をしながら暮らしています。日々の暮らしの風景…

富田と岡

「日日是好日」京都の美山で、茅葺き民家の守をしながら暮らしています。日々の暮らしの風景と、想ったことを綴ります

最近の記事

家であり、生き物である

雨の日は土間の湿気をとるのと 草屋根を乾燥させるために 家の中で火を焚き、家を燻します 外に出て家を見てみると、 日本の昔の絵本でよく見る 草屋根の家屋から煙が出ている光景を 見ることができます これを見ると 「ああ、この家は生きているんだな」 と感じます この家は建物であり、生き物でもあるのです 富田晨

    • 建物を作ること

      建物を作る過程で最近よく考える なぜ建物を作るのだろう 誰が?誰のために?何のために? 1年間とある異国で建物を作る機会を得た その国では都市部に建物を作られる土地が限られているために、戸建住宅はほぼ無く、集合住宅が基本の住宅タイプであった それらの集合住宅は完成してそこに住む人たちが共同出資して作られる 彼らはその建物が良いものになるように全力を尽くす 個人のためでは無く、みんなの為に 出資した人だけではなく、その子供たち、また未来その建物に住む人、その建物

      • ある日の風景

        京都の美山から、福井の小浜へ行く国道162号線の道中。 車の窓を開けると、草木の爽やかな匂いがします。 青々とした田 のびやかな一本線を描く畦道 川沿いの土手に並ぶ桜並木 なだらかに広がる山々 つい車を止めてしまうほど美しく、うっとりしてしまいました。 こんな風景が日常のそばにそっと在ること。 その幸せをぐっと噛み締める。 噛み締めてたらお腹が空いたので、小浜でくろむつの干物を十枚買って帰ってきました。 ほかほかのご飯の上に、焼きたてのくろむつ干物をのせて、あっ

      家であり、生き物である