イースVIII(イース8)のお話 その2

というわけで、イース8を無事クリアしました。
難易度イージーにしたおかげか、戦闘でつまづくことなく進められました。
アクションRPGなので、戦闘がゲームの肝ではあるわけですが、なにせ飽きっぽいし面倒くさがりなので、戦闘でつまづくと途端にやる気がなくなるのです。
そんな理由で挫折したゲームは数知れず。
ゲームは下手だが、楽しく遊びたい!
そういう軟弱な動機に見事応えてくれたのがイース8でした。

戦闘で死ぬことはまずない。
死んだとしても村に戻されるだけで、特にペナルティはなし。
昨今の死にゲーやらフロムソフトウェア系ハードコア系やらとは正反対。
でも、僕みたいな下手くそにとっては、ちょいと硬めの敵キャラに連続技を叩き込む(単にボタンを連打している)だけでも、十分楽しいわけです。
過去の反省に基づき、サブクエストのコンプリートやら「正しい選択肢の究明」やらは早々に諦めました。
正しい選択肢を選んでいけば、なにか特別なアイテムがもらえるんだろうな…ということはわかっていても、それをいちいち試行錯誤したりネットで調べたりしていると、それが面倒くさくなる。
完全な正解を追い求めるのではなく、とにかくメイン部分のクリアを優先する。
そんな心持ちで臨んだ結果、無事にエンディングを迎えることができました。

なかなか凝ったシナリオでした。
以下、ちょっとネタバレです。


主人公のアドルが乗っていた船が怪物に襲われて、無人島に漂着したことから始まるイース8。
同じ船に乗っていた人々を島内で探し出し、拠点となる村を拡充していく。
で、どうやらこの島にはかつて巨大な文明が栄えていたらしく、島からの脱出手段を模索しつつ、その文明の謎を解き明かしていく…という感じでストーリーが進んでいきます。
最終的には人類の存続を賭けた戦いになっていくわけですが、おもしろいのは明確な敵が存在しないということ。
悪の組織とか、世界征服をもくろむ輩とか、戦争相手の国とか、そういう存在は出てきません。
強いて言えば、漂着者たちを襲ってくる怪物が当面の敵になるし、古代文明が滅ぶ理由となった輪廻の鎖みたいなものが究極の敵になるわけです。
最終盤に登場する謎の4人衆も、中ボスとして登場することになるものの、かなりの変化球的展開なんですよね。それぞれの種族が持つ集団思念の象徴的存在みたいな。
イースって何十年も続くシリーズだからこそ出てきた反則的なテーマなのかもしれないけど、かなり良かったです。

村の精神的支柱だった船長が中盤くらいで亡くなるのも驚きました。
鼻持ちならない貴族が実は生きていました!っていうのも、まあ定番といえば定番なんだけど、あまりにも記号的なキャラだったかなとは思います。
シスターもそうかな。村の中で具体的な役割を担っていなかったということもあるんだろうけど、服装の変化(?)以外の見せ場がなかったのは残念。
まあ、村の規模が規模だし、明確な役割を与えられない漂着民が出てしまうのは仕方ないのかもだけどね…

最新作のイース9はすでに発売中なのだけれど、体験版で遊んだ限りは、ちょっと自分の嗜好とはあわないかなと思ってます。
とはいえ、ファルコムのゲームは好きなので、那由多シリーズの最新作は楽しみにしています。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?