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インドの成長企業 Adaniグループ創業者ガウタム・アダニ氏について

 アダニ氏は、億万長者番付では、アジアでもっとも裕福な人物、世界レベルでもTOP10以内に入る資産家になっています。

 アダニ氏は、ジャイナ教家庭の出身だそうです。
インドは従来血筋で身分が決まるカースト制度(現地では、ヴァルナ・ジャーティー制などと呼ばれるようです)があります。

現状、このカースト制による差別自体は憲法上禁止されているようですが、条文上、カースト制そのものを否定しているわけではないようです。

ヴァルナに基づいて大枠に分けると、身分には①バラモン(聖職者)②クシャトリア(武人)③ヴァイシャ(商人)④シュードラの4つになります。

アダニ氏は織物ビジネスの家系だったようですから、それでいくと③のヴァイシャ階級だったということになります。

ジャイナ教徒は400万人ほどであるとされ、多数派ではないですが、ジャイナ教の思想内容から、多くのヴァイシャ階級に受け入れられているようです。
ジャイナ教は殺生を避ける教えがあります。その徹底ぶりから、外に出ると生物を殺生してしまうリスクがあると考えて、外になるべく出ない生活をしていた人もいたようです。そういった流れで、基本外に出ないで仕事ができる金融・ビジネス関連業に携わる人々がジャイナ教を受け容れていたようです。

現状、インドに上場しているアダニグループの会社は
・アダニエンタープライズ(石炭鉄鉱採掘の販売など)
・アダニグリーンエナジー(再生可能エネルギー)
・アダニポート&SEZ(港湾会社)
・アダニパワー(電力会社)
・アダニトランスミッション(送電)
・アダニトータルガス(天然ガスの流通)
・アダニウィルマー(食物油など)

があるようです。

うち、NIFTY50に選ばれている銘柄は

・アダニエンタープライズ(石炭鉄鉱採掘の販売など)
・アダニポート&SEZ(港湾会社)

の2社です。

特に、直近でのアダニエンタープライズについては、2022年あたりからの売上高成長率上昇率が高いところが評価されているのか、投資家の買いが集まっているようです。

Adani Enterpriseのここ約5年におけるEPS・売上高推移

またアダニ氏やアダニグループについていろいろ調べて情報を共有できればと思います。

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