70年代のインフレと政策金利①第4次中東戦争戦後
昨日FOMC議事録が公開されました。
内容から市場へのインパクトはほぼインパクトはなかったようですが、
今後の流れについて確認してみようと思いました。
利上げをどこで止めるのか、利下げはいつから始めるのかを
いよいよFRBが決定する局面に近くなってきていると思います。
その点、70年代にとられたFRBの政策というのは、意識した舵取りになると思います。
(それは去年8月下旬のジャクソンホールに、パウエル議長が触れていたことでもあります)
今回はその70年代の一部についてみてみることにします。
基本的によく言われるのは、政策金利がCPIより下回ってしまい、高インフレが長期化したことかと思います。
このグラフでは73年から、イラン革命を発端とする第2次石油危機の前までのデータを取りました。
大枠で言えば、74年にCPIが上回り、そこから金利はずっとCPIを下回る状況が続いて77年あたりからCPIが再度上昇しています。
第4次中東戦争は1973年10月から始まり、同月にアラブ石油輸出機構(OAPEC)が原油価格の引き上げを決定しました。その前後についての政策金利とCPIについてみてみます。
金利がCPIを上回っていたのは、半年くらいでした。
その後利下げに転じ、金利が下回る状況にになりました。
これは今の状況にも当てはまるところはあると思います。
現時点でのCPIは6.4%
一方の金利は4.58%
で、2%近く開きがあります。
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