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ゲーム知識欲に駆られて迷って慢心して

90年代前半、「カルトQ」というクイズ番組があった。

特定のテーマに沿った難問が次々出題される、マニアの知識を試す番組。今で言えば「99人の壁」が内容的に近いだろう。その中にはコンピュータゲームの回があった。

YouTubeにあったので懐かしく見直してみると、当時は最新だから分かってたゲームの問題が逆に難しく感じる…。「ランドストーカー」のグラフィック描画システムの名前なんてすっかり忘れてたよ。

で、当時ファミ通を隅から隅まで毎週読むような中学生だった自分はこれをリアルタイムで観たのだが、問題の6〜7割は正解できて驚いた覚えがある。


といっても「俺すげぇ!」とかのポジティブな驚きではない。むしろ逆だ。普通なら答えられないとされる問題が分かる自分に、言い知れぬ不安を覚えたのだ。

ただ、好きなものをもっと知りたいと思っていただけなのに。いつの間にか普通を超えた領域まで足を踏み入れてしまっていたのか?そう感じて密かに苦悩した。

「誰がどう思おうと好きなものは好きなんだ」と開き直るには、まだ当時の自分は未熟すぎたのだ。…まぁ数年後に開き直ったら開き直ったで、当時投げ売りで誰も興味を示さなかったファミコンソフトを片っ端から買い漁るようになったんだけど。


そんな「カルトQ」の一件以降も結局ゲームを知ることからは足を洗えず、知識ばかりは今も溜め込み続けている。だけど溜めた以上は、どこかで放出したくなるのが人のサガだ。

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だからゲーム関連のクイズなんてものがあれば一も二もなく飛びつく。特に「クイズマジックアカデミー」でレトロゲーム検定が実施された時なんて本気で全力を傾けた。それでも全国50位以内がやっとだったけど…。高難易度の問題引かないと点数伸びないのよ。つまり検定とはガチャだった…?

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そしていくら偉そうに言ってても、先日行われたセガい共通テストでは微妙に偏差値60に届いていなかったり。

「カルトQ」で不安を覚えていたあの頃の俺、どうやら大丈夫だ。世の中には及びもつかないレベルで知識や情熱を溜め込んでる人達がいるのだから。人生死ぬまで勉強で、いつだって上には上がいる。とりあえずコナミはまたそろそろレトロゲーム検定を復活させてくれませんか。

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