見出し画像

妹背山婦女庭訓 vol.18

その時にしか出せないもの。それは若さ。

歌舞伎役者は化粧をしてるから、ある程度は歳を取っても、若い役はできる…と思っていた。
し、実際若い役を60代70代の役者がやっている。

でも…それは違う。
若い役は若い役者がやるべきと思えてきた。

今月の昼の部、妹背山婦女庭訓の配役
お三輪…中村時蔵(63歳)
求女…尾上松也(33歳)
橘姫…坂東新悟(27歳)

橘姫と求女はお互い敵同士の家柄にあるが、互いに惹かれ合う仲。お三輪は求女に恋い焦がれている。簡単に言うと三角関係。

この配役を見たときは、お三輪だけ浮いてるなと思った。確かに三笠山御殿だから求女や橘姫との絡みはないものの、物語的にどうなのかな…と。私的にお三輪は役者自身の若さが必要な役に思う。

2015年らへんに歌舞伎座で妹背山婦女庭訓が通し狂言で出してたが、この時は三笠山御殿の前の場までお三輪は七之助が演じ、三笠山御殿からお三輪は玉三郎になった。それはそれで良かったが、やはり七之助のままで観たいという気持ちもあった。流れ的にも…

うーん。芸のこととかはわからないから、なんとも言えないわけだが…
今日のぼやきは以上。

#コラム #歌舞伎 #note

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?