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【雑記】まんが日本昔話「おさん狐」のご紹介

古典文学の現代語訳をしていると、「まんが日本昔話」が不思議に無性に見たくなります。

つい昨日「おさん狐」という10分程度の物語をyoutubeでたまたま視聴し、これまで見た「まんが日本昔話」の中でも特におもしろかったので簡単にご紹介したいと思います。

まず、子供向けのストーリーでは全くない(笑)。冒頭、若い人間の女に化けた「おさん狐」という老狐が登場し、その狐と(狐と知りつつ)一夜を共にする若者が跡を絶たたないことを紹介します。小学生の僕が見ていたらポカンだったことでしょう。

大筋は、一晩の宿を借りた旅の男と酒を酌み交わしながらおさん狐が自分の半生の打ち明け話をする、というストーリーで、ドラマチックな起承転結もないのですが、セリフがなんというか、とても生き生きとしてリアルです(個人的感想)。少しだけ引用すると、

「船酔いでげろげろやるやらで、もう、ばっかみたい」
「わたしゃばかな狐だね~。もう治らないね」

など。そのうえ市原悦子さんの口調、抑揚ぐあいがすばらしいので、こんな遊女いただろうな、と思わずにはいられない臨場感でした。

終わり方も、涼しい秋風に寂しさを感じる今日この頃の季節とマッチしており、個人的にはとても好きです。

ご興味ある方は「おさん狐」で検索してみては。yoububeほか、多くの動画サイトで無料視聴できます。

おわり。

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