見出し画像

みんなでブログを読むワークショップをやりきりました〜PHPカンファレンス香川2024参加録〜

2024-05-10(金) から 11(土) にかけて開催された PHPカンファレンス香川2024 に参加し,ワークショップを実施してきました.

ワークショップで使用したスライドの公開版を掲載します.

ワークショップの題材は「テックブログを読む会」です.この会についての詳細は以下の note 記事で紹介しているとおりです.

本記事は,このワークショップを実施した側の目線でどういった学びがあったかを記録したものです.当日ご参加いただいたみなさんがもし,この記事を読んでいらしたら,ぜひ参加者目線の記録記事をしたためてください

これは知られざる秘密なのですが,ワークショップというものはその特性上,どうしても当日の SNS 投稿が消滅する傾向にあります.SNS を追ったところで何が起きたかわからんのですね……

ワークショップ実施概要

  • 参加者数 : 11 人 + α

    • 4 人班 * 2,3 人班 * 1

    • 参加者の属性は技術職が多いものの,それ以外も数名いた模様

    • 廊下から見える形で実施していたため,講義部分で聞くだけ参加の方が数名代わる代わるいらっしゃった

      • 聞くだけのつもりで来た人が巻き添えを食ってブログを読まされる新展開もあった模様(!!!!!)

  • 読まれたブログの数 : 20 本

    • 深掘り記録っぽいものも含む

    • 被り記事はないっぽい

実施した西原の感想

スマホ参加は厳しいと思ってたけど…… やっぱり厳しそう

でも,できました.意外となんとかなるもんです.決して体験はよくなさそうですが,不可能ではないことがわかりました.

HackMD は 12 人くらいで一気に更新しても重たくならない

けれども,上の方の人がバシバシ改行すると,下の方の人に結構影響があるので,苦しいかも…… Slack canvas とか使われているところもあるようなので,別のツールを模索してもいいかもしれません(ただし,Google ドキュメントは重たくてかなわないことは体験済み).

オフラインでやるとレスポンスがいいので時間がかからない

普段は Zoom や Discord でやっていることもあり,感想戦のスピード感があまり出ないのですが,ここはオフラインでやると結構スピーディーに進むもので,現場では様子を見てちょっと早く切り上げました.

参加者の感想(を読んだ西原の感想)

記事を選ぶことについて

ブログ記事というのはどうしても SNS やサジェストで出てきたものを読む,という向き合い方になりがちなところ,自ら選びに行くこと,顔のわかる誰かが選んだものを選んだ本人から感想を聞くこと,テキストではなく口頭で話を聞くことなどで,機械的な出会いからぬくもりのある出会い方にシフトしたと感じ,頭に情報がどう入ってくるかに変化があったように見えます.

習慣化について

ブログに限らず勉強的に情報源に当たるときには,どうしても自身の解釈の正確性や背景知識の深掘り,選んだ記事自体の質のよさなど,青天井の勉強をしないといけないという枷を感じている人も多いようです.

この会は仕組み上,短い時間で収めざるを得ないことが"原因"で,斜め読みを余儀なくされること,質のいい記事を探す余裕がないことの言い訳ができると実感されたようです.また,このおかげで継続の最も大きな壁である,負担感や疲労感もさほど大きくなる前に終わることができて,やっていけそうだ,という感想も見受けられました.

アイスブレイクの効果について

今回,3 班に分かれてブログを読み,感想戦をしてもらいましたが,全てのテーブル内で「はじめまして」の方同士がいらっしゃったようです.

そのため,今回はいつも設けない自己紹介タイムを設けました.普段の活動では初めて来た人も容赦無く 30 分の中で通常のタイムボックスで活動し,ブログを読んで,感想を書いて,口頭説明してもらうのですが,今回は時間に余裕があったので別に時間をとりました.

ところが結局お互いの理解が深まったのは本編だったように見えました.どういったブログを選んだのか,どういった背景でそのブログを読んだのか,どういった解釈でそのブログへの感想を抱いたのか,というブログを読む会本編での活動によって,かなりの情報量が行き交ったことが要因かと思われます.

実際,普段からやりとりのある相手だとしても,思いもよらない記事を選んできたりとか,想像もしない解釈をして記事を読んでいたりなど,その人の別の一面を知るきっかけにもなりそうだ,という向きの感想もありました.

開発職に限らず知見共有ができることについて

エンジニア以外も混ぜてやるとおもしろそうという感想がありました.これは OSS Tech さんで実施済みの報告を受けておりまして,開発勢と営業勢で知見共有が行われたという記録記事を残してくださっています.今回の参加者も開発者に限らず,様々な背景を持った方がいらっしゃいました.きっと各テーブル面白かったのではないでしょうか?

感想もいろいろでしたがこれくらいで……

他にもいろいろな感想があって,ワークショップをやった側としては感謝感激雨霰でございました.最高の参加者に恵まれました.

改めて PHPカンファレンス香川2024 に感謝

今回,PHP での開発経験は愚か,IT エンジニアですらない自分のプロポーザルを採択してくださった,PHPカンファレンス香川2024 実行委員会のみなさまに感謝申し上げます.形式張った書き方になると嘘くさいかもしれませんが,これは本当にありがたい機会でした.

元々,教育職に土台があって,そちらの知見をどうにか開発職のみなさんに活用していただけるよう,日夜あれこれ考えて,勉強会だったりコミュニティ運営だったり,カンファレンス開催だったりをしているわけですが,こういったステージがないとなかなか自分の思想や取り組みを,体感を伴って知ってもらうことはできません

しかし,自分自身が開発職でないこともあり,社内では工数を奪ってでもやる価値があるのかの説明責任に追われ,社外でもこういったカンファレンスでの実践活動は気後れしてしまうのも事実です.実際,プロポーザルはなかなか通るもんではありませんね.ちゃんと開発に向き合っている方の,今の PHP の話がなされることを参加者も期待していますから.

そんな中で今回,ワークショップ形式でブログを読む会を実施する機会をいただいて,本当によかったです.大いに勝手な自己満足なのかもしれませんが,参加者のみなさんの反応が非常によくて,僅かでも新たに持ち帰ってもらえるものを提供できたかなと,強い手応えを感じました.

自身の運営するコミュニティでもこの実感を得られはするのですが,それとは違う手触りがありました.他の方がやられているコミュニティやカンファレンスでこの感触を得られたのは,非常に大きな自信につながりました.

各地のカンファレンスが様々な方の挑戦の場となり,そのみなさんが次の挑戦の土壌を作っていくのだと実感した玉藻公園披雲閣となりました.

窓の向こうに日本庭園が覗く,パイプ椅子と座布団と長机が並べられた広間の中心に「PHP Conference Kagawa」の幕が張られた演題と椅子があり,広間の中央左に一人の人が座っています.
あれは誰だ 誰だ 誰だ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?