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助走【生後8ヶ月】

我が子が「いちばんかわいい」時期はいつ頃なんだろう。娘が産まれてからそんなことを考えている。

目があった時の弾けるような笑顔、ご機嫌な時の笑い声、手を握ると安心して眠る姿、こぼれ落ちそうなほっぺ、はちきれそうなむちむちの脚。日々の中で娘を「かわいい」と思う瞬間は数え切れないほどある。

新生児の頃の娘は頭の先からつま先まですべてが愛おしく、なにをしてもかわいかった。でも、いまの娘もやっぱりかわいいくて、いつまで見ていても飽きない。

先日、姪っ子(1歳10ヶ月)に会った。言葉でコミュニケーションがとれるし、一緒におもちゃで遊べるし(レゴブロックでみんなで遊んだ)、感情表現も豊か。0歳児とはまた違う「かわいさ」を感じた。

娘の赤ちゃんらしい反応や体つきは少しずつなくなってしまう。でも、「かわいい」と感じるポイントが変わるだけで、いくつになっても我が子はかわいく思えるものなのかもしれない。


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3月26日で、娘は生後8ヶ月。

最近の娘はお座りも上達し、数分であればひとり遊びもできるようになり、五感もグッと発達してきて目に映るものすべてに興味津々。

最近の娘は、テレビボードの下にある子育てグッズ(左からオムツ類、スタイやガーゼ類、おもちゃ)をまとめたかごがお気に入りの模様。(ちなみにリビングはこれだけで、それ以外のものは娘の部屋に置いている)最近の娘は寝返りでここまで移動し、気づいたらかごから中身を出しているから気が抜けない。

でも、寝返りしながら自由に移動する様子を見てると私も嬉しくなってしまう。自分の意志で好きな場所に好きなタイミングで行けることは素晴らしいよね。

活発に動く様子を見ていると遊びたいんだなと思うし、気怠そうに寝転んでいると眠いんだろうなと思う。新生児の頃は、不快でも意志を伝える手段が“泣く“ことしかなかったけど、こうして一つずつ自分の意志を伝えるための手段が増えていくのは嬉しい。

最近の娘が気になるアイテムはiPhone。音楽も流れるし、動画も観れるし、目の前の景色を切り取れる。私が肌身離さず持っているからその様子を見て「なんでもできる面白そうなもの」だと認識しているのかもしれない。思った以上に子どもは周囲をよく見ているなと改めて思う。


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4月から娘は保育園への登園が始まる。

保育園で過ごすのは平日の9:00-18:00。一緒に過ごす時間が減ってしまうので、最近は長めに散歩するのが日課。

子連れで出かけると、街中でいろんな人から声をかけられる。その大半は、ありがたいことに娘を愛でる言葉や私に対する労いの言葉だ。でもごくたまに対応に困るような言葉をかけてくる人もいる。

先日、百貨店でエレベーターを待っていたら、娘が一瞬グズってしまった。(すぐに泣き止んだ)

「抱っこして欲しいのよ。ベビーカーは腰が痛くなるからね。長時間座ったままでかわいそうねぇ」

と、突然近くの椅子に座って見ていたおばあさまたちから声をかけられた。軽く会釈をしつつ受け流していても長々と続くアドバイス。こういう時に限ってエレベーターもなかなか来てくれない。


「さっきまで授乳室で休憩してたし、抱っこもしてたので違うのでは。あなたにはあなたの考えがあるのもわかるけど、私にも私の考えがあるんです。『かわいいね』の一言は全力で受け止めますが、他人からの『かわいそう』は真に受けないことにしてるので、アドバイスはありがたいけど受け付けません、さようなら〜👋」

と心の中で断りを入れてから、その場を離れた。ベビーカーを畳んで片手で娘を抱っこすればエスカレーターにも乗れるし、こういう時は自分の心を守りたい。

その声かけが善意によるものなのはわかっているし、おそらく過去の経験談によるものだから、子によっては最適なのもわかる。

でも、娘の特性も私の子育ての方針もその日のスケジュールも何も知らない見ず知らずの他人であることを思い出して、ちょっと黙っていてほしいと思うのは、私だけだろうか。

私自身、いつか見ず知らずの誰かに一言かけたくなる瞬間もあるかもしれない。でも、家庭の数だけ子育ての方針があるし、最適な対応は子によっても違うのだ。それを忘れずに、ポジティブな声かけ(主に赤ちゃんをかわいがるような言葉)をできるようにしたい。


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4月からは生活リズムが大きく変わるので、これを機に育児の分担を見直すことにした。いままでは、子育ては時短(的に仕事をセーブしていた)で働く私がメインで担当。でも、これからは私もフルで働くので、それを踏まえた分担にすることに。

育児と言っても、その内容はさまざまだ。「離乳食をあげる」「お風呂に入れる」など大きなタスクもあれば、「献立を考える」「お風呂に入れるために必要なもの(着替え、バスタオル、保湿クリームなど)を出す」など小さくて名もなきタスクも意外と多い。

例えば、娘の食事の工程も細分化すると約10個のタスクに分けられる。

・献立検討
・離乳食を調理する
・ワセリンを塗る
・エプロンをつける
・離乳食を食べさせる
・食器を下げる
・食器を洗う
・エプロンを洗う
・ワセリンを片付ける
・ミルクをつくる
・ミルクを飲ませる
・哺乳瓶を洗う

いままで「離乳食を食べさせる」や「ミルクを飲ませる」はその都度声をかけ合い分担していたけれど、「エプロンを洗う」「ワセリンを片付ける」などの名もなき子タスクは特に担当もおらず、気づいた方がなんとなくやっていた。

この名もなき子タスクはさまざまで、人によって認識も違う。(多分、いままでちゃんと話したことがなかったので、夫と私で違いも結構あったと思う)なので、互いに認識齟齬がないように、育児と定義しているタスクをすべて洗い出し、発生頻度を整理して主担当を決めた。


7ヶ月から8ヶ月は振り返ると、新生活への助走期間でもあったのかもしれない。相変わらず慌ただしい日々だったけれど、担当を見直したことで育児の負担が減ったからか、気持ちの余裕も生まれた気がする。(少し前までだいぶ殺伐としていたので)

娘の成長スピードは相変わらず早いので、きっとすぐに見直すべきタイミングが来るのだろう。でも、今回決めたルールをベースにちょうどいいバランスを見つけていきたい。


4月からはいまより仕事に割ける時間も増えるので、お仕事のご相談もぜひ。

ありがとうございます。いただいたサポートはうつわの仕入れやお店の準備に使いたいと思います◎