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嬉しさと寂しさのあいだ【生後9ヶ月】

人間界での暮らしにもだいぶ慣れてきて、今日で生後9ヶ月を迎えた娘。

4月から娘も保育園児になり、家族それぞれの社会生活が始まった。

娘を預けているのは、9:00-18:00の間。生まれて間もない子どもたちが、集団で小さな社会生活を営んでいる。そう思うと保育園ってすごい場所だ。

この季節は、慣らし保育のエピソードがSNSで目に入る。例によって娘も慣れるまで手がかかるかと思っていたけれど、初日から預ける時もお迎えの時もいつも通りの様子で拍子抜けしてしまった。先生に話を聞くと、おもちゃを探したり、動き回ったり、初日からマイペースに過ごしていたようだ。

保育園用の服は洗っても追いつかず常にぎりぎりだったり、連絡帳を手書きで毎日書くのも正直面倒だったりはするけれど、娘の成長のよろこびを共有し合える誰かがいることは頼もしい。

最近の密かな楽しみは、娘の園でのエピソードを先生から聞くこと。お散歩で手渡されたお花を帰ってくるまでずっと握りしめていたり、1歳児のお姉さんにほっぺをつんと触られていたり、音楽に合わせてノリノリで体を動かしていたり。かわいい。想像しただけでかわいすぎる。一つひとつはなんてことないエピソードだけど、そんな小さな出来事も、数年後には大切な思い出になっているのかもしれない。

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9:00-18:00で自分の時間ができたのは、嬉しいしありがたい。けれど娘と過ごせる時間が数時間だけになってしまい、やっぱり寂しい。約1ヶ月過ごしてみて、仕事の時間を分散すれば娘と過ごす時間もつくれるはずなので、お迎えの時間を少し早めようと調整中。ひとりの時間の開放感や仕事をしやすくなったよろこびと、それと平日娘がいない寂しさ。いろんな感情がごちゃ混ぜになった慣らし保育期間だった。

田中怜さんのこの記事、読みながら泣いた。

だけど、今まで「私の娘」や「夫の娘」としてしか他者とつながりを持たなかった娘が、ひとりの個人として自分のコミュニティを持つことは嬉しいことだ。私が知らない娘の世界が増えていくのは寂しいけれど、娘の世界はこれから無限に広がっていく。それをよろこべる自分でいたいと思う。

やっと保育園にも慣れたと思ったら、帰宅後ずっと泣き続けた娘に翻弄されっぱなしだった1日。

子育ての葛藤は続く。

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