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自由【生後7ヶ月】

自由を手にした娘に翻弄される日々。

つい最近まで片側の寝返りしかできなかったのに、気づいたら逆回転もできるようになっていた。最近は猫のように部屋の中をコロコロと動き回っている。

「え!あれ!いつの間に…!」とこちらが思っている間に、ちゃっかり体の動きを習得しててすごい。突然成長したように映るけど、娘にとっては地続きで、日々の鍛錬が身を結んだ結果なのかもしれない。

今日で生後7ヶ月を迎えた。

目が離せない瞬間は確実に増えてきた。でも、一瞬一瞬を全力で吸収していく娘の姿を見ていると嬉しくもある。

1年前の今頃は、つわりがやっとおさまった頃で、それでもお腹はまだまだ目立たず、実感なんて全然なかった頃だった。なのにもう生後7ヶ月。あと数ヶ月したらお腹にいた時間よりも、人間界で過ごす時間が長くなるなんて、なんとも不思議な気分。


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最近の娘は、なんでも触りたいお年頃。ソファのファブリック、ワークチェアの背もたれ、リビングの壁紙、モクのテーブル、私のスマホケースなど、何かを見つけると手を伸ばしてさわさわと質感を確かめている。

娘がグズった時、いままではおしゃぶりが安心材料だった。どんなに激しく泣き叫んでいても、おしゃぶりを口に含むと嘘のように泣き止む。最近は、それだけじゃなく、なにかに”触れる”ことも一種の安心材料のようで、手でものを掴むと落ち着く時も増えてきた。(逆におしゃぶりだけだとおさまらないときも増えたけど)こうやって、自分にとっての”お守り”のような存在を一つひとつ増やしていってほしい。

手を自分のものだと認識し、動かすことにもだいぶ慣れて、おしゃぶりを自分で咥えられるようにもなった。目の前にあるものをどう扱えばいいのかを、よく見てちゃんと学んでいるから子どもはすごい。

自分の意志で動けるようになり、興味の幅もグッと広がり、五感もより研ぎ澄まされたように見える。一瞬で成長していく娘の日々を見守れるのは、新鮮で相変わらず驚きの毎日だ。


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とここまで書いてきたけれど、離乳食が始まり2回食(1日2回の食事)が始まり、育児の負担もそこそこ増えてきて、気持ちに余裕がない日もやっぱり増えてきた。夫の仕事の激務期、自分の繁忙期、離乳食による育児負担が重なり、産後史上最もイライラもやもやした1ヶ月だったかもしれない。

夫は家事遂行スキルが高く、タスク管理能力も高いので、そこまで大きな不満を感じることはなかった。でも、仕事量を増やしたい中で私の育児負担も増えてきて、思うように動けない現状にもどかしくなって。小さな不満が積もりに積もり、大きな不満につながった。

だけど、期待すること、やってほしいこと、不満に思っていることを伝えてみたら、ただ話せていなかっただけとも気がついた。

長く一緒に暮らしていると、なんでも分かり合えているような気になってしまう。でも、夫は別の人格で違う考えを持つ他人だから、分かり合えないのは当たり前。察して欲しくて勝手に期待するだけじゃなく、ちゃんとその都度言葉で伝えるようにしたい。

自分たちにフィットした役割分担をカスタマイズして、ちょうどいいバランスを見つけることが今の目標。


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私の育児の息抜きは、夕方の娘との散歩。

少しずつ暖かくなってきて、日も長くなってきたから、過ごしやすくて嬉しい。買いものがてら近所を歩く日もあれば、電車で出かけた帰りに数駅分歩く日もある。長めの散歩は気分転換にもなるし、マラソン後のような爽快感や達成感もあって心地いい。(あとは産後ダイエットにもなる気がする)

娘の誕生や新たな習慣ができたことで、時間の使い方も大きく変わった。

いままでは、PCを持たずに平日外出するなんて考えられなかったし、休日も仕事をしないと不安だった。でも最近は、スマホと財布だけ持って外出できるようにもなったし、休日も(締め切りが迫ってる時以外は)ほとんど仕事をしなくなった。

本音を言うとブレーキをかけずもう少し仕事はしたいけど、娘とここまで密に過ごせる時間は意外と短い。だから、貴重な時間をもっとちゃんと楽しまなければ、と自分に言い聞かせている。

家事をして、仕事して、娘と過ごして、自分の時間も少しつくって。自分にとってちょうどいい暮らし方が少しずつ見えてきたような気はする。これは出産による嬉しい変化だ。


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お店巡りやお酒選びも、大切な息抜き。

新しい発見や感動を分かち合える友人たちにもいつも救われている。

散歩帰りに行きつけの店でワインを飲んだり、クラフトビールを買って帰ったり、みんなに教えてもらったお店に足を運んだり。おいしいもので自分の機嫌を取り戻している。

ありがとうございます。いただいたサポートはうつわの仕入れやお店の準備に使いたいと思います◎