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ビールが作りたくなったので常陸野ネストに行ってきた②

さあいよいよ、ビール醸造の開始。とは言っても、まずどういうビールを作るのかレシピ設計から始まる。まずレシピ設計って響きが素敵。すでにもういっちょ前のブルワーの気分。

スタッフの方から簡単な説明を受けた後、以下の6項目について、友達とあーだこーだ言いながらレシピを決めていった。

①ビアスタイル

まずは、ホワイトエール/ペールエール/アンバーエール/スウィートスタウトの4つのスタイルから選ぶことに。テイスティンググラスで飲み比べながら、どのスタイルにするかあれこれと検討。この時点ですでに楽しい。

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今回のビール造りは、「サウナ後に飲みたいビール」というテーマを友達と決めていたので、最終的には4つの中で最もスッキリ、グイっと飲めるホワイトエールに決定。

②ABV

Alcohol By Volume。要はアルコール度数のこと。常陸野ネストホワイトエールが5.5%だったので、サウナ後に飲むビールだからぐびぐびいきたいでしょ!ということで、本家より0.5%低い5%とした。0.5%の違いで、飲みごたえがどれくらい変わるのかを、完成後に本家と飲み比べしてみたい。

③SRM

ビールの色の濃淡を示す尺度。数字が大きければ濃くなる。ビールの色の濃淡の大部分は、使う麦芽の焙煎度で決まる(他にも水の硬度や使う副原料の影響もある)。

SRMの数値が高いほどビールはビスケットやカラメルのような香ばしい香りをまとうことになるし、スウィートスタウトまでいくと、見た目さながらコーヒーのような香りのビールになる。ちなみにホワイトエールのSRMは2.3で、スウィートスタウトになるとSRMは85にも達する。

常陸野ネストホワイトエールと全く同じじゃ面白くない、ちょっと濃くしてみようぜ、ということになり、SRMは5に決定。わずかSRM3の違いで、果たして見た目・味にどう影響が出るか・・。

④IBU

International Bitterness Units。要は、世界標準で定められた苦味の指標。ごく単純に言えば、数字が高いほど苦いということになる。サッポロやキリンなど日本の大手のビールのIBUは20前後に対して、常陸野ネストホワイトエールのIBUは13。サウナ後のビールなので、より飲みやすさを追求してIBUを少し減らして11に設定。

⑤ホップ

いよいよ、お待ちかねのホップ選定!9種類のホップから1-3種類選ぶことができる。いや天国かここは。。

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ちなみにホップは、

パール/チヌーク/カスケード/アマリロ/ザーツ/ハラタウ/ストリアンゴールディングス/ケントゴールディング/ギャラクシー

の9種類。ひととおりクンクンして、最終的にはギャラクシーとアマリロの2つに決定。アマリロの柑橘系の香りがベースにありつつ、ギャラクシーのスッとする、爽やかな香り。絶対美味しい。

ちなみにスタッフの方から聞いたのだが、手造りビール工房ではなんとホップの持ち込みが可能らしい(!)。個人的には、ヒノキや草っぽい香りのソラチエースや、最近ではサブロという柑橘+松っぽい香りがするホップが好きなので、次回は必ず持ち込みしようと心に決めたのであった。

⑥副原料

手造りビール工房では、なんと副原料も持ち込み可である。あらかじめ使いたい副原料を伝えれば、必要な量を教えてくれるという。よりオリジナリティのあるビールを作るには本当にうってつけだ。

今回は持ち込みなしなので、オーソドックスにオレンジピールとコリアンダーに決定。コリアンダーの香りがとてもよかったので、思い切って規定量の2倍入れることにした。倍プッシュ!

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そんなこんなで、レシピが無事完成。いや正しくはレシピではなく要望に近いものであった。そしていつの間にか、スタッフの方が我々の要望をもとに、ささっと各原材料の分量を計算し、レシピを作成していた。さすがプロ。。

それでも素人なりに初めて作ったレシピに高揚感を覚えつつ、改めてビールのアロマ・味を決める要素って色々あるんだなと思いつつ。

4種類のテイスティングビールも飲み干し、いい感じのほろ酔いになってきたところで、いよいよ醸造作業開始!(次回につづく)

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