二階まであと一段。「もし、自分がいまのぼりかけている階段の途中がこの踏み板一枚なのだとしたら、それはあまりにもささやかな面積でしかない。この一枚が、いまのところの自分の居場所なのかと思うと泣けてくる。いや、泣けてくるけれど、なんだか自分にはちょうどいいようにも思えた。」
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