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立ち上げから2年、バックオフィスの目指す姿

はじめに

こんにちは、経営管理プラットフォーム「DIGGLE」を提供するDIGGLE株式会社でバックオフィスを担っている冨田と申します。

DIGGLE初の試みであるアドベントカレンダーも今日が最終週、これまでの投稿ではDIGGLEで働く社員、その様々な職種のことを知ることができるの良い企画なので下記より是非ご覧ください。

最初は『黒霧島は最高のチームビルディングツールだ』という記事をオフの日に思い浮かんで書いたのですが、HRの下村さんに見せたら「冨田さんらしくていいですね……」と困った顔をされたので今回は表題に改めました。

という訳で私自身の紹介、バックオフィスの立ち上げの中で得た学び、そして目指したい姿について書きます。
立ち上げと言っても幅広く、とりとめもない話になってしまうので細かい点には触れず、今回はさわりをお話しますね。


これまでの経歴

愛知県名古屋市の出身で、2014年に大学を卒業して現在社会人10年目になりました。

新卒では化学系メーカーに入社し、経営企画/経理職に従事していました。
その後2021年に当時10人に満たないDIGGLEに転職し、入社当時はCS(カスタマーサクセス)としてお客様へのDIGGLEの導入支援を担っていました。

私自身が前職で「予実管理」にはとても苦労していたので、同じ悩みを持つお客様の課題を一緒に解き、プロダクトを成長させていくことに楽しみを感じていました。
CSとしてMRR目標必達に向けて全力を尽くし、同年年末に目標達成した時は感極まる思いでした。

2022年に入り調達が決まり、次の成長角度を描くフェーズに入った時、バックオフィスが生まれました。以降その立ち上げを担い、現在に至ります。

バックオフィス職を志した理由

動機は「経理の全体像を知りたい」と思ったことでした。

前職では経理担当でしたが、自分自身が「経理」と名乗ることに少し抵抗を感じていました。
もちろん前職での学びは大きなものでした。一方で、大きな企業でしたので細分化された業務の一部を深く掘り下げることはできても、網羅的に経理業務の全体を知ることは組織の構造上難しいと感じていました。

スタートアップでは、IPOの実現を目指す過程で経理業務全体を網羅的に知ることができると考え転職しました。

バックオフィス立ち上げとその経験から得られること

当時シリーズA前の職種はSales、CS、Dev(開発)とシンプルなもので、バックオフィス機能はといえば、代表/BO外注/顧問士業/各従業員に分散していました。

法務業務は代表と弁護士、経理業務は税理士、労務業務は社労士、営業事務は各従業員といった形です。

「経理の全体像を知りたい」と意気込み入りましたが、hokanの安田さんが広げ定着させた「SBO(スタートアップバックオフィス)」は、想像以上に広い領域をカバーする職種でした。

労務、経理、法務、総務、CITなどのコーポレート業務全てを「バックオフィス」として括るこの職種では、取り組むことを選択/集中しない限り作業に追われることとなります。

立ち上げにおいて意識したことは、全てを一度に吸収せず優先度を決めた上で、分散していたバックオフィス機能を集約し、理解し、最適な形に再構成することでした。

具体的な個々の領域の取組みに触れると取り留めもなくなるため、本記事では触れません。(概ね先述の安田さんの記事の「おまけ」に記載された業務を担うこととなります。)

そのため、この2年間コーポレート業務の全体を知る過程の中で、非常に良い経験になったと感じる学びについて書きます。
その学びとはコーポレート業務に取り組む上での「物差し」と「優先順位」の二つの基準です。

「物差し」:各コーポレート業務の持つ事業で行われる取引を捉える基準
例えば私は今まで経理業務を担う中では、取引を会計基準に則った物差しでのみ捉えていましたが、「法務」「労務」「総務」の物差しを持つと見る景色が変わりました。
捉え方が変わることで、より最適な運用フローやスキームを生み出すことができるようになります。

「優先順位」:どの「課題」から取り組むべきかの基準
経理業務を担う際にも感じていたことですが、定量的に課題を捉えることが難しい業務では、たびたび何から取り組むべきかを見失います。
領域の広いコーポレート業務の課題に取り組む際には何が大事かを考える中で、以下のような使命から考えることが大事であると気づきがありました。

目指すSBO(スタートアップバックオフィス)の姿

目指す姿を定めるためには、その対象が負う使命を考える必要があります。
私はバックオフィスの使命は「リスクの低減を事業の速度を落とさずに実現する」ことと考えています。

事業拡大のための選択の裏側では、企業は見えない形でリスクを増大させています。
(販売先が増える、人が増える、商材が増えるというポジティブな変化の裏で、企業は法的リスク/労務リスクは高まることとなります。)

この時、高まるリスクを低減させるために「規則」をつくり統制を図ることとなりますが、
いたずらな統制強化は事業拡大の速度を抑制させてしまいます。そのため「速度を落とさず」という要素が統制強化の反面で必要となるのです。

言うは易く行うは難きのこの使命をどのように成しえていくのか。
今後はアドベントカレンダーの傍らで、上記について領域ごとに学びを還元していければと思います。
SBOとして今後同じことを担う方の微力ながらも参考となれば幸いです。

最後に

現在転職活動をしている方や、何となく今を変えたいが迷ってる方、ぜひ一度お話しできればとおもいます。

今後の拡大に向け職種募集をしていきますので、一緒にバックオフィス組織を作っていただける方をお待ちしております!
ぜひカジュアル面談のご応募お待ちしています。

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