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「Q」 呉勝浩(著)


  出版社 ‏ : ‎ 小学館 (2023/11/8)

【感想】★★★☆☆ 興味があれば
図書館からレンタルしたが、672ページというボリュームに貸出期間内に読み終わるだろうか、そもそも読み進められかと危惧していたが、何となく小説のリズムが良かったこともあり10日ほどで読み終わった。
3人の義姉弟が中心となって、カルト映画のように物語が展開する。文章が細かく途切れるような文体で、それがリズムあるものになっておりいつのまにか読み進んでいる感覚があるが、内容はあまり残らず、共感は感じなかった。

【解説】Amazonから
圧倒的な「いま」を描く、著者史上最大巨編
千葉県富津市の清掃会社に勤める町谷亜八(ハチ)は、過去に傷害事件を起こし執行猶予中の身だ。ようやく手に入れた「まっとうな暮らし」からはみ出さぬよう生きている。唯一の愉しみは、祖父の遺したアウディでアクアラインを走ることだった。ある日、血の繋がらない姉・ロクから数年ぶりに連絡が入る。二人の弟、キュウを脅す人物が現れたというのだ。
キュウにはダンスの天賦の才があった。彼の未来を守るため、ハチとロクは、かつてある罪を犯していた。折しも、華々しいデビューを飾り、キュウは一気に注目を集め始めたところである。事件が明るみに出ればスキャンダルは避けられない。弟のため、ハチは平穏な日々から一歩を踏み出す。
一方、キュウをプロデュースする百瀬は、その才能に惚れ込み、コロナ禍に閉塞する人々を変えるカリスマとして彼を売り出しはじめた。Qと名付けられたキュウは、SNSを通じ世界中で拡散され続ける。かつてない大規模ゲリラライブの準備が進む中、Qへの殺害予告が届く――。
抗いようのない現実と、圧倒的な「いま」を描く。世界をアップロードさせる著者渾身の一作。

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