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Sicknote Page.15 術後のスパルタライフ

とにかく痛い、暑い、苦しい

目が覚めると、手術室で病室用のベッドの上に乗せられて名前を呼ばれていました。
「終わりましたからね」と言われ、病棟が変わるため、腕のストラップを変えられました。ベッドが病棟に来ると、両親が顔を出して「予定通り終わった」と伝えてくれました。
病室に入ると、指、胸などに各種モニタをつけられます。
正直意識が朦朧としていたので、よく覚えていないのですが、動けたもんじゃないです。「マジ手術ナメてたわ」とか思いながら辛い時を過ごします。
私は13時ぐらいに手術が終わったのですが、そこから次の日までベッドで寝たまま。

私が受けた手術は「(davinci surgical systemを用いたロボット支援)腹腔鏡下腎臓部分切除術」。左腹に計6箇所穴を開けられています。
その中の一番大きな傷がすごく痛むし、初日夜から翌日は38度ぐらいまで熱が出ました。
点滴は、栄養・水分は常時、抗生物質と痛み止めはそれぞれ定期的に入れられます。自分は硬膜外麻酔はなかったので、麻酔による痛み止めはありませんでした。

初日の晩はうなされていたと思います。
痛み止めが臓器に負担をかけるのか、連続投与できないみたいで、あまりの痛みに夜1回だけ座薬を入れてもらいました。するとすっと痛みが引くので、そのときに少し眠れます。
この座薬を入れるときもしんどくて、横向きにならないと入れてもらえないので、頑張って横向きになります。

変な汗をめっちゃかくし、病棟移動でどこになんの荷物があるのかわからないし、どこまで動いていいのかわからないし、他のこと考える余裕はないので、痛みに耐え忍び、痛みが消えた隙きに寝るという感じです。

スパルタの始まり

一晩たつと、、、やっぱり痛いです。
びっくりすることにこの痛い状況でスパルタなことをさせられます。
まずは病室での胸腹部レントゲン撮影。ポータブルレントゲン撮影機(島津製作所製、おそらくFPDという機能を搭載したいいやつ)がやってきて撮影するのですが、撮影のためには、背中の下に投影用の板を置かなければ行けない。体動かすのもしんどいのに、「できる範囲で深呼吸して、息を止めてください」と。

その後看護師さん2人がかりで、体を拭いてくれます。いわゆる陰部洗浄「インセン」ってやつをしてくれるのですが、これがまたショック。というのも、トイレに行けないのと尿量チェックのために尿道カテーテルが入っているのですが、想像していたものの3~5倍の太さがある。

「お前、そんなもの入れられて、、、そんなポテンシャルあるのか」

とか訳のわからないことを思っていました。

ちなみにベッドは防水シートが敷いてあるので、結構バシャバシャと体を拭いてくれます。
頭や口以外はさっぱりしました。
ただ、動くと痛いので、体を動かせず基本的にベッドの上で寝てじっとしているという感じです。

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