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Sicknote Page.1 2020年 人間ドックの夏

これは主に私が初期のがんと分かったときの体験談です。
私は医療の専門家でも、がん治療サポートの専門家でもありません。
なので、間違っていることや全然違うことを言っている箇所があると思います。
あくまで、患者目線の体験談として読んでいただければ幸いです。
ここに書いていることを実践した結果について、自分は責任を取れませんし、取りません。

あとこれは私の考えですが、「闘病」という言葉は避けるようにしています。
治療中も「自分は病と闘っているか?」と常に疑問に持っていました。
病と闘っている人たちは、前進しよう、改善しよう、生きようとされている方たちだろうと思います。私はそのような人たちを尊敬します。
ただ、こと自分に限っては、そのような気概を持ち合わせていないと思っています。

ギャグ漫画「うらみちお兄さん」の一言、「諦めても終わらせてはもらえない試合もあるんだよ・・・「人生」とか」。
私は、ある意味、この試合を早く終わらせたいと思っている節があるのです。
だから、前進できる人たちを尊敬するし、羨ましくもあるのです。

2020年 人間ドックの夏

2020年。新型コロナウイルスCOVID-19が世界中で猛威を振るい、延期された会社の健康診断も再開ということでいつもの健康診断・人間ドック専門のクリニックを受診しました。

2020年、私は35歳になりました。
いつも「会社辞めたいな」と思いながら、流されるまま35歳になって、もう転職も厳しいかなとか思っていた中です。

私はがんの告知を受けることになりました。
皆さんは自分ががんだと告知を受けたときどういう反応をするか、想像したことがありますか?
「まさか自分が・・・」とかいいますよね。
私は、告知されるまでの過程を見てなんとなく「いいものではないな」と思っていたので、「まさか自分が・・・」というよりは「やっぱりか・・・」という感じでした。

人間ドック

その年、私の健康診断は、成人病検査から人間ドックに変わりました。
いくつか加わった検査項目の一つ、腹部エコー検査で内科診察時に、雰囲気でこれはなにかあるなと思いました。(人間ドックになると当日結果を知らされます)

結果はひどいものでした。
胆のうにポリープがあるとかいろいろ書かれていましたが、先生が一番気にされていたのは、腹部エコーで左腎臓に2cm大の腫瘤(しゅりゅう)(疑い)があるということでした。

「紹介状を出すから、必ず病院で精密検査をしてください」

こう言われたわけです。
「ヤバイやつじゃないかな」とか思いつつ、「(疑い)だし、念の為に見てもらうに越したことはない」なんて思っていました。ちょっとした不安はあったかもしれませんが、早くはっきりさせたいという気持ちだったので、早く病院を探そうと思いました。

簡単には見つからない病院

人間ドックを受けたクリニックには紹介状を発行する専用の窓口があり、そこで病院を探すことしました。

窓口のスタッフさんが言うには、「泌尿器科のある病院で、できれば総合病院のような大きな病院を受診してください。自分で病院を探す場合は病院名は空欄にします。こちらから紹介できる病院に行かれる場合は病院名を記載しますが、その病院以外は受診できません。」
とのことでした。

ちょうど家の近くに総合病院はあったのですが、泌尿器科がない。
紹介可能病院のリストにいくつか知っている病院はあったのですが、場所的に家からの行きやすそうな病院は2つくらいでした。
結局、歩いて数十分で行ける大学病院を紹介してもらうことにしました。
大学病院に行ったことがなかったのと、家から一番通いやすいという理由で選びました。

ちょうど急ぎの仕事がない時期だったので、翌日休みをとってその病院に行くことにしました。ちょうど外来受診のある曜日だったので。
初診外来で行く場合は紹介状と外来受付のある曜日や時間を確認してから行かなければなりません。私の場合は、紹介状窓口で教えてくれました。

#sicknote #人間ドック #健康診断 #紹介状 #がん

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