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Tom's Photo Poem

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写真のイメージと詩の協奏を表現できればという試みです。ご覧いただければ幸いです。
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2020年3月の記事一覧

「皺と年輪」

「皺と年輪」

あれから何年たったろう
お互い歳をとったね 

皺も増えるわけだ

色々あったね
辛かったこと
苦しかったこと
みんな過去の良き思い出

ひとつひとつ
乗り越えるごとに
小さな皺になって
年輪のように刻まれた

知っているかい
年輪の輪が緻密なほど
木は硬く強いんだ

だから、君はとても
強くなったんだね

そんな君はとても美しいよ

一緒に歩いてくれて
ありがとう

「思う・思い遣る」

「思う・思い遣る」

空を見る
雲が流れる

水辺の梅の花
あなたを思う

梅の花の向こう側は
霞んで
よく見えないよ

思うだけじゃわからない
立ち位置が自分だからね

向こう側はどんな花
あなたの側に立って思う
思い遣るってそういうことかな

川面に雲が流れる
青い空が揺れている

あなたの思いが
わかった気がする
感謝

「水の力」

「水の力」

川沿いのいつもの散歩道
堂々として立派な岩
川の真ん中に陣取っている

あれ
こんな岩あったかな

この間の台風の大雨で流されて来たようだ
重いのに水の力はすごいね

小さな水滴は弱々しいのに
集まると力持ちだね

あんな立派な岩も動かすんだから