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“1人分の”シャニアニ感想(第2話)

0.はじめに

 今回は前回とは全然テイストが違います。哲学的なアレが入る余地はほとんど…いやあまりないと、一応言っておきます。いわゆる「普通の」感想に近づけてみたつもりです。(あくまで当社比)

 とは言えタイトルはそのままでいこうかなと。感想なんて、どこまで行っても個人的なものですしね。自分にとってはしっくり来るタイトルかなと。

1.第2話感想

①メインストーリー〜アンティーカ視点

 まずはね…すいません、全体的なざっくりした感想を以下に。

 もうね…アンティーカ尊い!カッコいい!曲やっぱりつよつよだし!みんなきれい!特にこがたん!美しい!かわいい!ていうか私服も衣装もスカート短すぎなんだよ見えちゃうだろう何で見えないんだよ鉄壁スカートすぎるだろ!あと片手上げてニッコニコで「頑張るばーい!」ズルすぎるだろう!やめてそういうのワイに効きすぎるから…!それから撮影終盤に思いをぶちまけるところも尊すぎる!それに呼応する監督の「わかるな?(ニヤリ)」もカッコ良すぎるんじゃ…何が言いたいかというと第2話めっちゃ好き…(*´Д`*)ウヒャー

 ふう…失礼。とりあえず落ち着きました。

 シャニマスを始める入口がアンティーカの楽曲であった自分にとっては、バベルシティ・グレイスが前面に押し出されたこの回はまさに僥倖でしたね。

 (ちょいと余談)
 実際シャニマスを始めて見るとどのメンバーも担当としてはいまいちピンと来ず、結局凛世に落ち着いたワケですが…それについては以下の記事をご参照いただければと。

 はい、話を戻しますね。

 あのイントロが流れるだけで否応なしにテンションが上がるものです。MV撮影シーンも、最初こそ気持ちをどう作っていったら良いかわからない面々ですが、現場の雰囲気に感化され(たように私には見えました)、徐々に演技が仕上がっていく様は見ていてワクワクしたものです。

 実際「気持ちを作る」って、言葉では簡単に言えますけど…なかなか難しいものです。自分自身に置き換えても、オペラ合唱でその他大勢を演じる時でさえ、場面場面でちゃんと気持ちを入れて「物語の一員」になれるよう心を砕いたものです。歌わない間も動きがあったりするので、その辺の気持ちの作り方、それをどう演技に反映させるかというのは難しかったなあと思い出したりもします。

 なんて事を思いながら彼女たちが撮影に臨む様を見ていると、自分の事のようにハラハラしたり、監督のOKが出たら嬉しくなったり…より一層の没入感がありましたね。セリフのない演技ですから、そういう部分の難しさもあっただろうなと。

 そこをもっと掘り下げると(可能な限り言葉を削ぎ落とした上で)もっと面白かったかもな…と思ったりもしましたが、いかんせん尺が限られていますしね。そこまで求めるのは贅沢というものでしょう。というワケで次のシーンへ。

 割と順調に進んでこのまま終わるかに思えた撮影ですが、撮影前に雨が降りそうで嫌な予感がしていたのが的中します。しかしそれを想定していた高宮監督、外での歌唱シーン撮影を断念し、室内で撮るというプランBへ移行。ここで終わってれば高宮監督さすが!となっていたワケですが…さらに落雷により停電という憂き目に。まさに踏んだり蹴ったり…これには高宮監督も諦めるしかなく、それまでの撮れ高でMVを作る流れに。

 プロデューサーもアンティーカの5人も一応は納得…とはいかないんですね。そこで声を上げたのが恋鐘です。今まで撮ったのも良かったけど、歌唱シーンがなくていいのか?と。ガーッと熱く歌う姿がアンティーカじゃないのか?と。恋鐘はそう問いかけます。非常に大事なシーンですね。

 このままでもそれなりに良いMVにはなったでしょう。実際、高宮監督もOKを出していましたし。プロとして危ない橋は渡らないという判断なんかもあったのかもしれない…とも想像できます。しかし恋鐘は違う。アンティーカの中で一番、今回の撮影に情熱を燃やしていたのは彼女でしょう。それは冒頭から見ていれば一目瞭然です。それに4人が引っ張られていく。アンティーカの中心は間違いなく恋鐘であり、彼女の内から湧き上がる底なしのエネルギーにメンバーが呼応し、前へ進んで行く。それがアンティーカというユニットの原動力なのだろう…と考えた時、恋鐘の言葉は、そのままアンティーカの「色」を失わせてなるものかという問題提起であったに違いありません。それなりでは意味がない。アンティーカの全てを出し切らなければファンの心には届かないという強い意志が、そこには確かに存在していたわけです。

 そんな恋鐘たちの願いを受け止めた高宮監督、これで刺激を受けない彼ではありません。サングラスをずらしてニヤリと笑みを浮かべながら発した「わかるな?」という問いかけからは、面白い!やってやろうじゃないか!という胸の高鳴りが聞こえてくるようでした。見ているこちらもワクワクしましたね。大好きなシーンです。

 そこからはもう言わずもがな。MVカッコ良すぎましたね。先述したように、シャニマスを始めるきっかけはアンティーカの楽曲でしたのでね…何と言うか感慨深かったし、こちらまでが得も言われぬ達成感のようなものを感じてさえいました。

 そしてそのままエンディングに入ります。この辺は賛否両論あるでしょうが、私は大好きなんですよね。MVで曲をがっつり聴かせた後に、オケのみのインストを聴かせる。オケだけで聴くというのが割と好きというのもありますが、歌を外すことで余韻に浸るための間というか、行間が作り出されているようにも感じられたわけです。その行間を味わい尽くしてやりたいと思い至ったし、実際味わい深いエンディングだなと感じました。MVが終わって、余計なセリフを挟まず間髪入れずにエンディングに入ったというのも良かったですね。

 今回は哲学的言葉遊びはやめにしようかなと思っていたんですが…やっぱり無理ですね。ご容赦をば。
 というのも、このエンディングの表現手法に、ウィトゲンシュタインが『論考』の最後で記したところの「語り得ぬもの」が横たわっているように感じられてならなかったからです。

 歌を外してオケだけ流すという行為、普段は歌に意識が行って聴き逃しているであろうオケの音型やリズム感、これが如実に描き出される…というか感じられるわけです。しかも本編が終わった直後にエンディングという形でそれが自分の中に流れ込んで来る。その感覚は私にとって非常に新鮮なものでした。そう来たか…そういう表現方法もあるのか…と。それまでの本編の余韻を壊さず、がっちりと掴んで離さないという意志すら感じられ、得も言われぬ高揚感さえ湧き上がってきたものです。

 …という感じで敢えて「語り得ぬもの」を何とか無理矢理言語化しようと試みましたが、ここまでが限界のようです。結局のところ、重ねてになりますが、このエンディング形式は自分にとっては大当たりでした。しつこいようですが…大好きです。

 というところで本編の感想は以上。この後はちょいとオマケをば。

➁一方他のユニットは…

 第2話はアンティーカメインの回ではありましたが、一方その頃…的な感じで他ユニットの動向にも触れられてましたね。その辺の雑感を少し。

<イルミネーションスターズ>
 前回の感想でシャニアニ的独我論とか何とか書きたい放題書いたわけですが(笑)、今回はそんな形而上学的自我が入る余地はありませんでしたね。

 と言いつつ、少しは独我論に寄せて話をしますと…例えばこんなシーン。
 休憩時間にまでステップの練習をする灯織、それを見て「すごい」という真乃。それに対し「それは当たり前のこと」と返す灯織。

 つまり、真乃を主体とする世界と灯織を主体とする世界では、世界を構成する諸要素が全く違うわけです。まあ独我論というのはそういうもの…と言ってしまえば身も蓋もないし、そこで終わってしまうわけですが。
 しかしながらここはシャニアニなわけですから、そこで終わらずに2人の「主体」によって限界づけられたそれぞれの世界、そしてそれを構成する諸要素がどこまで一致することになるのか?という観点で先を想像すると、これはまた興味深いだろうなと思うわけです。今後も楽しみですね。

<アルストロメリア>
 グラビア撮影?か何かの現場のようですね。プロデューサーはアンティーカの撮影に付き添っているので不在。でもね…体が2つあったら絶対こっちにも立ち会いたいと思うわけですよ。少なくとも自分がプロデューサーならね。

 何て言うんでしょうね。この柔らかい雰囲気。他ブランドのどのアイドル、ユニットにもない種類の優しさ、包容力…。絶対いいにおいしそう。この3人に囲まれたら悟りが開けそうです。自分でも何言ってるかわからなくなってきましたが、何と言うか正常な思考力を奪いかねない、感覚に直接訴えかけてくるような尊さを感じますね。これもまた「語り得ぬもの」と言って良い存在なのかもしれません。

 次回はアルストロメリア回なので、そのあたりを考察し、語っていけたらなと思っています。

<放課後クライマックスガールズ>
 初っ端、樹里が「アンティーカはMVの打ち合わせしてるってのに…何でこんなことしてんだ?」なんて嘆くわけですが…。

 早まっちゃいけませんよ樹里ちゃん。あの天海春香だって、デビュー当初はなかなか売れないCDを小鳥さんと一緒に手売りしてたわけです(アニマス1話参照)。地道な活動が実を結ぶ…この先それを身をもって知ることになるでしょう。まああと2話くらい?後になるでしょうけど?

 このちょっとやる気なさげな樹里が、このシーンでのアクセントになってて好きなんですよね。

 夏葉「アンティーカがMVなら、私達はソーセージ!」
 樹里「はぁ?」

 ↑ここね、もうホント好き。
 樹里以外のみんながウッキウキで張り切ってるからこそ、樹里のちょっと後ろ向きなツッコミが映えるんですよね。
 そんな中、凛世はアグレッシブに馬肉うまうまソーセージの試食を薦めまくります。さすが我が担当、内に秘めたる熱い想いを淡々と行動に移すその姿…あなたはやはり美しい。大好きです。(唐突な告白)

 あと夏葉…そのCDどっから出した?絶対ジャージのケツのところにしまってただろう?ならば私は夏葉のCDになってみたかった…。

 それからね、ソーセージが焼ける様を見つめる果穂の嬉しそうな顔と声ですよ。メッチャカワイイ…(語彙力崩壊)
 小宮果穂という存在は一種の中毒性を孕んでいるのではないかとさえ思えるくらいに愛らしいなと。この辺も後々の回の感想で触れることになるでしょう。きっと…いや絶対に。

 え?智代子に触れてない?大丈夫。次回もっと面白いからw

 戯言はこの辺にしときますかね(笑)

③おわりに

 そんなこんなで盛りだくさんな第2話でございました。いやあ楽しかったですね。そしてやはり特筆すべきは恋鐘の存在感。それだけでなく、彼女のかわいさ、美しさをアニメを通してこれまでより強く認識することができた第2話だったなと。恋鐘の解像度がひと際上がった回とも言えましょう。

 それでは、また来週。

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