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『Devolverland Expo』"アノ会場"が今夜だけ特別にオープン!?

7月某日…諸事情によって様々なイベントが中止になった、真夜中のロサンゼルス・コンベンションセンターが突如オープンしたとの話を聞き、自分は独自調査に行った。

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そんな…アレがああでああなったあのイベントが!?

会場にはでかでかと「DEVOLVER LAND EXPO」と来客たちを出迎えてくれている。

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小泉さん的な言い回しの文章が会場入ってすぐの自分を出迎える

会場内に入った自分は確信した。「諸事情によって止む無く中止を判断したゲームイベント」が開催されている‼と。

「DEVOLVER LAND EXPO」の会場内は、薄暗く、扉も全く持って開いてなかったが、これもイベントの醍醐味のひとつなのだろう、うまくセキュリティールームに入って、本会場である西館の扉を開けた。

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会場入ってすぐのストアでは丸めたTシャツを撃てる「Tシャツガン」を貰える

西館では『CARRION』『WEIRD WEST』の二作のブースがあったので、それぞれ紹介していこう。

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『Carrion』は、研究室の化け物となり、研究員たちを食って殺して研究室の脱出を目指す、まさに"逆ホラー"なゲームとなっている。そのため研究室風のブース内は赤く装飾されており、センターにはプレイヤーとなる巨大な化け物が陣取っていた。

そんな『Carrion』は7月23日にリリース予定。トレーラーを見て気になったら是非チェックしてみてほしい。

『Carrion』のコーナーを抜けると、コンクリートのように硬かった地面は砂に、全体の照明が明るく、乾いた荒野のような所になっていった。

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それもそのはず、ここは『Weird West』のブースで、中は荒野(West)の中に変な(Weird)スタチューが置いてあった。

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どうやら本作は、西部劇とダークファンタジーを掛け合わしたRPGらしく、その独自のゲーム性が大きくでたような不思議なブースとなっていた。

また、今回が初めてのゲームプレイ映像の公開であり、非常に様々な要素の紹介がされている。本作の持つダークな雰囲気や、ステルスも、ド派手なプレイも可能なゲーム性に注目だ。

西館を抜けると、次は南館へ。南館ではDevolverの代表作である作品群や、完全新作の作品などが並んでいたので、ひとつひとつ紹介していこう。

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墓場のようなブースで紹介されている『Blight Bound』は、『Awesomenauts』の開発陣が手掛けるマルチプレイ対応のベルトスクロールアクション。未だ情報が少ない作品であったが、今回のEXPOでは、手書き絵ながらド派手な演出を見せていくトレーラーを見してくれた。

また、本作の発売日は7月30日、早期アクセスでの発売になるが、開発陣もコミュニティと共に作り上げていきたいと述べているので、友人たちとこぞって購入し、一緒にこのゲームを作り上げていこう。

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京都のゲーム制作会社「Skeleton Crew Studio」が手掛ける『OLIJA(オリヤ)』のブースは、ドットの背景が動き出し、ドットながら奥行きがあって非常に刺激的だった。

またトレイラーも刺激的だ。大航海時代を舞台にした本作では、銛を使ってステージ上を駆け巡る効果的なゲームプレイが魅せられた。また京都の会社が開発している為、非常にアジアンチックな雰囲気もある為、日本人にもなじみやすいだろう。

『OLIJA』のリリースは年内を予定しているので、心して待ってほしい。

『Blight bound』、『OLIJA』のブースの隣には、びっくりするほど巨大なブースが待ち構えていた。

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そう、この上に見える鉄球を持ったヤバそうな男に見覚えはあるだろう。Devolverの代表作『Serious Sam4』のブースだ。

去年突如新作の発表がされて、クラシックゲーマー達は大いに沸いただろう。そんな『Serious Sam4』も新トレーラーを引っ提げて巨大なブースで登場だ。

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ブース内は大人気キャラ、kamikazeが出迎えてくれる。

大量の敵!銃!爆発!を全面に押し出したトレーラーを見て、クラシックゲーマーは大いに沸きあがるだろう。こんなド派手なゲームがもう来月には出る予定なんだ。期待しかない。

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ブース内も、まるでステージに迷いこんだかのような巨大なスタチューだらけで壮大だ。Devolver、いったいどこからこんな資金を…

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そんな『Serious Sam4』のブースを裏口から抜けると次は、なにやらポップな雰囲気を感じる所へ。

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光の先に入るとここは『Fall Guys』のブースではないか!総勢100名のデフォルメされたキャラクターたちが繰り広げる。バラエティ番組風のレースゲーム!!!!

このゲームだけラインナップの中であまりにも異質だったので、つい興奮してしゃべってしまった。本作は8月4日発売予定。プレイステーションでも出る予定なので仲良しの友達と一緒にワイワイ楽しく遊ぼう。

『Fall Guys』のブースを巨大なジャンプで抜け出すと、とんでもなく巨大な寺院がお出迎え。

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寺院の紹介の前に左側にある『Disc Room』の紹介をしよう。

回転のこぎりから逃げる本作はブースこそないものの、今年のリリースを予定しているので、期待大だ。

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寺院に入っていくと、巨大な竹林がお出迎え、これを見るだけで、このブースにかかった巨額の費用が思い起こされる。

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竹林の奥には、もはやブースではなく、ゲームの中に入ったような世界と、そこにデカデカと置いてある巨大なスクリーンが出迎えてくれた。

スクリーンには先日突如発表された人気作の続編、『Shadow Warrior3』のゲームプレイトレイラーが公開されているではないか‼この会場全部を作ったのも本作の開発である「Flying Wild Hog」が担当しているらしい。あ~だからここのブースだけめっちゃ派手だったのね。

以上が「DEVOLVER LAND EXPO」、すべてのブースであった。まさか「Devolver Digital」のゲームだけで会場が埋まり切るとは思わなかったが、それをやってのけるほどの充実したラインナップ。そしてゲームの世界観に合った美しいブースの数々が自分をこの上なく刺激してくれた。

自分はこの会場を後にし、久々のゲームイベントを満喫した充足感で満たされながら、ゆっくりと家路につくのであった。

あとがき「イベント自体をゲームにする事に対してと、ラインナップへの正直な意見」

どうも、払うです。

毎年毎年、E3のブース紹介記事とか見て「行きたいなぁ」と思っていたらまさかゲームの世界で再現されるとは思わなかった。

自分はゲーム好きであると同時にイベント好きでもあるので、こういうの見るとめっちゃテンション上がっちゃうんですよね。なので、この時期めちゃくちゃイベント行きたくて弱ってたんですけど、こうやって用意してくれイベントを体験することができてよかった。

ぶっちゃけ、ゲームの内容は不親切に感じました。無料だから別にいいんだけども、ところどころ不親切だし、あまり言ってなかったけど、なぜかゲームの内容がセキュリティロボから逃げるステルスゲームなので、会場に着くまでが長ったらしい+不親切でどこに行けばいいかとかあまりよく教えてくれない為、ミスマッチだな。と強く感じた部分ですね。

このゲームのレビューやコメントで「ほかの会社もこうやった方がいい」と述べてる人が結構多かったのですが、個人的にこれは「Devolver Digital」だからできる事であって、他企業には決してできないと思います。

大手企業だからこその資本や開発メンバーの多さとかも一因ではあるんだけども、Devolverのどこか豪快で、みんなをゲームでもそれ以外でも驚かせてやろう!とか楽しませよう!っていうサプライズ感の強い会社(まさに海外的…)なので、こういう楽しませ方ができるのであって、他企業がやっても二番煎じ&どこか違う…ように感じてしまうと思うんですよね。

そもそもゲーマーの議論の一個として「E3みたいなリアルイベントってマジでいるの?」みたいな部分ありますし、他企業は他企業で開発頑張ってると思うし、それぞれの公開したいように公開するのが一番ベストで、ここに何か意見を言うのは個人的には違うかな…と(でもみんなそうやってくれたらもっとハッピーで楽しいと思うけどね。)

任天堂なんかは、インディーワールドとか、"直接"な紹介方法とかでかなり効果的に宣伝してるしね。Devolverは、色んな開発スタジオがあるから、色彩が全然違うためこういう見せ方ができるんだぞ!みたいな表現のひとつだと思う。決して他企業じゃできないやり方だと思う。それに関しては文句なしにめっちゃ面白かった。

そして今回のラインナップ、正直に言うと、『Serious Sam4』と『Shadow warrior3』以外があまり強くなかったので、他作品ももっと効果的にトレイラーとか作ってほしかったかなぁ。

『OLIJA』とかもっと効果的に見せれると思う、銛使ってアクションとか最高すぎるじゃん。海腹川背みたいだけど。

今回自分が一番いいと思ったのは『Fall Guys』かな。ブースの出来も、トレイラーの出来も最高に面白そうだった。かわいいもの好きのマルチゲー好きとしては絶対ああいうの好きになっちゃうサガなんですよ。マジで。

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もうね、めっちゃかわいいじゃん。こういうの大好きです自分。キャラクターデザインが秀逸すぎる、Steam版限定のハーフライフの衣装もめっちゃかわいいし、早くプレイしたい一心ですね。

大きく宣伝されていた『Serious Sam4』と『Shadow warrior3』は、正直宣伝のわりにはあんまし心引かれなかったのが正直な意見。新しい『DOOM』シリーズとかは効果的に新要素見せていって、新しくなったDOOM感をうまく押し出すようなトレーラーで正直めっちゃ興奮したんだけど、どっちも前作のまま画質が良くなって登場‼感が否めなくてイマイチ新しいゲーム‼って購入意欲をそそられなかったかな。大企業としては、変わらないまま続編を出すのが一番安全でファンが減る危険がないからいいんだけどね。

あとは発表された作品全体的に発売が近いゲームだったので、それがめちゃくちゃよかった。小さいブースの作品で来年公開されます!だと絶対に忘れていっちゃうしね…。

個人的に惹かれたのは『OLIJA』、『Fall Guys』の二作かな。他作品はトレーラーでもあまり深く掘り下げられてる印象がなくてあまり残りづらかった気がします。

あと、こういうタイプのインゲームイベントを見て思い出したのは、『PS Home』かなぁ、自分は結構好きでそこでできたネットの友人とかも少なくはないんだけども、ゲーム内でのイベントの見せ方が本当に素晴らしくて、何回もおんなじやつとか見に行ってたなぁ。

時代的に少し早かった気がするサービスだったけど、PS5が出たら是非もう一度やってもらいたい気持ちですね。

以上。払うでした。



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