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のらねこ、「飲み込みが悪い」という病気を治したい

どんなに正しいと分かっていても、絶対に飲み込みたくない、納得したくないことってあるでしょうか。

  • 自分の収入に対して物価が高すぎる

  • SNSで自分にだけ いいね が付かない

  • 自分にはできないことを、友達・同僚が平然とやっている

などなど。納得いかないことって色々ありますよね。
人生は自身の選択の結果だから、今の自分がこうあるのは全て自分のせい。
理屈では分かっていても、自分が不遇な立場にあることが仕方ないなんて、絶対納得したくありません。

なんで納得したくないか?

でもそこには理由なんてないのです。
「納得したくない」って自然に思うんだから、それはそういうものです。

でもですよ、、、?
もしあなたのその気持ちが、“納得すべきなのに反発したくなる” という種類の、列記とした心の病気だとしたら?
そんで、治療法があるのだとしたら?
治療すれば、より良い選択が効率的にできるようになるとしたら?

そういう5億年ボタン、押しますか? 押しませんか?

――皆さん、いつもありがとうございます。
もしくは初めての方、見つけてくれてありがとうございます。
僕は目標管理Webサービス Project Sylphius の開発・運営をしています、TOMCAT HEART の中島です。

生きてる以上、楽しいことより辛いことの方がずっと多い。
何もかもが上手くいかない。上手くいく方がおかしいのだ。
そんなふうに考えがちな人に足りないたった1つのもの。
それが “目標管理” です。

管理されていない目標が叶わないのはそもそも当たり前のことであって、目標管理は人生の必須スキルです。
目標管理を覚えれば、叶えたいと思った何もかもが、ちゃんと上手くいくようになります。

この のらねこに何ができる? では、だったら目標管理なんてどうやってやるのかってことを知っていただくため、僕自身が計画して僕自身が実践してきた様々なことを、なるだけ面白くお届けする趣旨となっております。

現在は “のら医者に発達障害が治せる?” と題し、僕が僕自身や家族の心のケアをしてきたときの話を連載しています。

全体の執筆計画はこちら:
1. 発達障害には治せるものがある
2. ADHD/ADDを治したときの話
3. APDを治したときの話
4. HSPを治したときの話
5. 字義通り症候群を治したときの話
6. 納得不全を治したときの話(今回)
7. いつも通り依存症を治したときの話
8. 他責思考/自責思考を治したときの話
9. アンガーマネジメントを覚えたときの話
10. 無感動症を治したときの話

過去のバックナンバー

**!!注意!!**
当シリーズは、医学的に正しい理論を紹介するものではない点にご注意ください。
あくまで、効果があったと僕自身が感じたものを一例として紹介する内容です。

1. 脳が納得を拒否する病気: 納得不全

冒頭に挙げたような、いわゆる『自分は社会から差別されている』的な情報であれば、好き好んで納得したい人は誰もいないでしょう。
心に何とか折り合いをつけて無理やり納得している人ならいるでしょうが、「社会に拒否されて嬉しい! 拒否して! もっと拒否を!」なんて新種のヘンタイはだいぶレアでしょう。
嫌なことから目を逸らしたいという気持ちそれ自体は、病気でもなんでもなく当然のものです。

今回問題にしているのは、多くの人がちゃんと納得していることや、本来は納得できるはずのことに対しても「分からん、全然分から~~ん!」と、とにかく何でもかんでも理解を拒否するケースです。
そういう心の病気を “納得不全” といいます。

とりわけ、納得しないことによって生活や業務などに支障をきたすケースを、病気と線引きすることが多いです。

  • タバコの値上がりに納得できず怒鳴るコンビニ客

  • 自社の業務ルールを理解できず、何にでも反発する意固地な新人

  • 公園には自由があると納得できず、何でも禁止したがる老害じぃさん

そういった人を納得させないといけない立場に立ったとき、人は何とか説き伏せようと一生懸命になりますが、徒労に終わることも多いです。
なぜならそういう人は、本人なりの理屈があるのではなく、単純に心が理解を拒否しているだけ――つまり、そもそもその人に声が届いていないというケースも割とあるからです。

具体的には、脳の中央下部に “扁桃体” という部位があって、そこに異常があることで情報がシャットアウトされます。
それが “納得不全” です。

こういうの、ホントなんとかならんモンなんでしょうかね?

納得不全という名称について:
ちなみにここで紹介している納得不全という病名ですが、これは正式な医学用語ではありません。
この納得不全という病気は今、日本全国でめちゃくちゃ問題になってるものですが、にもかかわらず名前がありません。
なので僕は便宜上そう呼んでいます。
認知症の先生が呼んでいたのを真似してるだけですが、とにかく正式な名前ではない点についてはご注意ください。

2. 納得不全は万人に起こるもの

この納得不全という病気。
どういう人がなりやすいか、イメージできますか?

と聞くと、おそらくは “都合の悪いことを何でも人のせいにする老人” みたいな人を浮かべることが多いのではないでしょうか。
たしかに日常的には、発言力を持っている人が罹患することで、トラブル化しやすい病気ではあります。

ですがそれはあくまで老人がかかるとトラブルになりやすいだけで、病気自体は誰でもなるものです。
年齢も本人の思考も関係ないし、なんなら性格的に優しい素直な人でもかかります。

だって飲み込み・要領の悪い人って、年齢・性別関係なくどっこにでもいるでしょ?

仕事を振れば何でも素直にやってくれる素直な人の中にも、『いつも何となく説明に手間がかかる』『つまらないミスが多い』人もいるでしょう。
ああいう人達がなぜ説明を理解せず、普通しないような些細なミスを繰り返すのか。

それは、口先では「はい、分かりました」と言っていながら、本当は心の中では納得していないからです。
でも「納得できません」「分かりません」なんて言うと、相手が怒り出したり、または怒りはせずとも疲れたような引きつった顔をされたりします。
それが嫌で、納得も理解もしていないのにとりあえず「分かりました」と答えるのです。
(あるいはそういう人は納得することが不得手ゆえに、納得できるまで説明してもらえた経験がないという点も特筆すべきでしょう。大人しいタイプの納得不全の場合、納得することに対して無気力症候群に陥っているケースも多いのです)

とはいえ、そういう『納得できないのに理解したフリをした』ことが、生まれてこの方全く1度もないなんて、そんな人いるんでしょうか?

つまり、見聞きした何もかもを一瞬で全て完璧に理解し、そして理解できないことは白黒つくまで殴り合うのが当たり前だった。
そんな人生を歩んできた人。

おらんでしょ?
仮にいたとしてもソートーなアレでしょ?
とりわけ自分が不得意とする分野では、納得できないこと、納得したくないこと、言葉着飾ってるけど実は納得してないことなど、色々あるでしょう。

ただ普通の人は、そういう納得していないことがごく一部なだけです。

戦争が始まって、勝つためには仕方ないと分かっていても戦場に行きたくない気持ち。
仕事だから仕方ないと分かっていても本当は働きたくない気持ち。
誰かがやらなきゃと分かっていても、本当はやりたくない家事・炊事。
もしくは仕事だからやってるけど、本当は何のためなのかよく理解できていない作業。

そのような、誰にでもある感情が悪化したもの。
それが納得不全です。

ですから、納得不全は心が疲れれば誰にでも起こるものなのです。

3. 納得不全の治し方

正常な普通の人が突発的かつ部分的に納得不全になる場合は、心を守るためにやむをえずの場合が多いでしょう。
ですが、それが徐々に悪化して「世界の何もかもが納得できない」「信じられない」状態になると、治療が必要になってきます。

納得不全は性格ではなく列記とした心の病気なので、治療法が存在します。
します、っていうか、人類のメンタルヘルスケアの歴史はそのまま納得不全との戦いの歴史といっても過言じゃないくらいで、本当は物凄い莫大な数の治療法が地球上には溢れているのです。

でも当然ながら、納得不全の人は自分が病気であることも納得できないので、本当に治療が必要な人達だけが治療法を知らないのです。
今回は、莫大な治療法の中から、ゲーム感覚で気軽にできる方法を紹介したいと思います。

やり方はシンプルで、目についたものに片端から感想を言っていくだけ。
たとえば目の前にスマホがあるとすると、

  • 白いね or 黒いね

  • 頑丈そうだね or モロそうだね

  • 処理が速いね or 遅いね

  • 便利だね or 不便だね

などなど、思ったことを口に出していきます。

ポイントは、最初は適当でいいんだけど、徐々に “自分がどう思ったか” という方向にシフトしていくこと。
上記の例だと、“白い” は客観的な情報で、誰が見ても白いものは白いです。
白い物を黒いと言ったら黒くなるなんて、そんなバカな話はありません。

最初のうちはそういう客観的な情報しか思い浮かばなくても仕方ないんだけど、だんだん自分がどう思ったかに言葉を変えていきます。
たとえば、「頑丈だね」ではなく「頑丈そうだね」です。

実際に頑丈かどうかにかかわらず、自分に頑丈そうに見えるかどうか。
世の中客観的に見て処理の速い高性能なスマホかどうかにかかわらず、自分が速いと思うかどうか。
自分が便利だと思っているか、もしくは不便だと思っているか。

客観的な観察結果ではなく、“感想” を言うこと。
かつ、感想が出てこないときは無理やりにでもひねり出すことが重要です。

対象は机の上にあるものじゃなくても、道端の花に対してでもいいし、ニュースの内容とかでも構いません。

おそらく最初のうちは全然パッとは出てこないと思うので、たまたま目についたもののうち、感想を言いやすそうなものから順にハードルを上げていくのもいいでしょう。

それからもう1つは、いいところと悪いところを両方言うこと。
おそらく納得できないことが多い人は、物事のいいところよりも悪いところに目が行きやすいはずです。

なので悪いところ以上に、無理やりこじつけてでも褒めることが重要。
褒めるポイントを探すってことが、要は “飲み込める着地点を探す” ってことだからね。

多分、人によってはめちゃくちゃ難しく感じるし、ただ感想を言えるようになるだけで3ヶ月とか1年とか、そんくらいかかる人もいるかもしれません。
でも、それは全然時間をかけていいんです。
実際に褒め上手であるよりも、褒める姿勢を持つことの方が大事だからです。

4. 納得不全の根本原因は自信のなさ

なんか聞いたところ、高齢者の納得不全の原因は、9割が体力の衰えにあるそうです。
体力が衰えてる老人というと、直感的には「わしゃもう無理なんぢゃよぅ、しおしおしお~」ってなってる感じします。
ですが実際には必ずしもそういう人ばかりとは限らず、中には『自分の体力が衰えたことを原因として』⇒『なんでもかんでも周りに当たり散らしだす』という行動をとるケースがあるんです。
高齢者の重度の納得不全の場合、原因の9割がそうってこと。

つまり、年齢とともに体力が衰えて、でもそのことを認めたくない気持ちが強く、でも客観的に認めざるをえない。
そういう気持ちが表面化すると、強情な老人が出来上がるってぇ寸法です。

んで、
もし仮にこの “体力が衰えると納得不全になる” という仮説が正しいとすると、理屈自体は若い人でも変わらないことになります。
だって老人だろうと若人だろうと、結局は人間だもの。

体力面・知能面含め、自分はもっと優秀でもいいはずだという理想イメージがあって、でもそのイメージに全然近づけないし、近づける気もしない。
自分が決して優秀ではないという不都合な真実が存在してしまっている

それが納得不全の根本原因なのでしょうね。

そういえば以前、“筋トレは全ての悩みを解決する” と豪語して、筋トレを推進する人とかいました。(いましたってか、今でもいるけど)
これも暴論のようでいて、実はけっこう理にかなってることになりますね。
だって筋トレって、自信をつけるための方法としては直感的に一番イメージしやすいからです。

なので納得不全の治療法も、先に紹介したゲームじゃなくても、別に筋トレでも全然いいです。

ポイントは、

  • 毎日少しずつ

  • 時間は当然かかると割り切って

やっていくこと。

そして努力したのなら、ちゃんと努力できた自分を褒めること。

自分で自分を褒めることを「ナルシストみたいで嫌だ」と思う人もいるかもしれないけど、ナルシストとは自分の凄さを他人に認知させようとする人のことです。
誰もいないところで1人で勝手に自分を褒めるのは、ナルシストではありません。

誰にでも平等に接するスーパー聖女のような女性でも、洗面所の鏡の前では「この化粧水すごいわぁ、うふふ」とか勝手に悦に入ってたりするでしょ?
でもそういうのをナルシストとは呼びません。
普通の女性というんです。

自分を褒めることについて個人的なおすすめとしては、Project Sylphius にジャーナルとかつけるとメチャクチャ効果あります。
今日も自分よかった、みたいなものを1日に1つずつ溜めていけば、1年後には自分のいいところが365個溜まるじゃん?

いいところが365個もあるなんて、だいぶイケメンでしょ!

それから努力した結果出た成果を褒めるだけじゃなく、努力できた自分自身も褒めるのも大事。
なぜなら他人は成果しか褒めてくれない、そういうものだから。
人間誰しも、努力したこと自体を褒めてくれるのは “自分だけ” なんですよ。
結局のところはね。

だって他人にはあなたの表面しか見えないし。

自分を褒めた結果として根拠なく自信過剰になっちゃうのは困るけど、とはいえ褒める根拠があるのに自分を褒められないのは、それ以上に問題です。

それを解消していくことが、納得不全を治していくうえで大事なのです。

ではまた。

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ここまでお読みいただきありがとうございました。
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