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【コラム】誰もが一度は吹いたことがある楽器【ハーモニカ】

前回、2人以上いればアンサンブルですよ!…との話を書きましたが、今回は大人数のアンサンブルのお話です。

音が出しやすく、廉価で、「誰もが一度は吹いたことがある楽器」と言われてきたハーモニカは、大勢でのアンサンブル(バンド)でも親しまれてきました。
古くは、昨年の朝ドラ「エール」のモデル、作曲家の古関裕而さんが活躍していた福島ハーモニカ・ソサィティーは、大正11(1922)年に創設されており、大正、昭和と活躍された人気ハーモニカ奏者の川口章吾さんや宮田東峰さんもハーモニカバンドを立ち上げ、長い歴史をもつハーモニカバンドは全国各地に存在し、中央、明治等々の大学にはハーモニカサークルもあり、若者もハーモニカアンサンブルを楽しんでいます。

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『ハーモニカのまち』”神奈川県厚木市で2002年に開催されたアジア太平洋ハーモニカ大会では、100人以上の市民が参加した大アンサンブルでベートーベンの「第九」を演奏できないか?!と市長の発案でチャレンジが始まり、大会では過去最大級の大アンサンブルによる「第九」が披露されました。

2002年アジア大会のプログラム


その時の楽団を元に発足したあつぎグランドハーモニカアンサンブルは、今も活動しております。

ハーモニカによる「第九」の演奏をぜひ見てみてください。

(2022.1 ハーモニカライフ95号に掲載)

吉田俊輔
-Profile-

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伯父と甥と姪のハーモニカアンサンブル「オジョイメイ・トリオ」のバスハーモニカ奏者であり、コンサートの企画、構成を担当。
老若男女問わずに誰もが楽しめるステージで、ハーモニカの魅力を伝えている。日本で開催されたハーモニカの国際大会では裏方を務め、海外のプレイヤーとの交流も深い。
コンサート情報を始め、ハーモニカに関するご質問は、何でもお気軽にどうぞ!
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