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コロナ禍に翻弄されたある公立校の一年④最終章

あれから4年。
信じられないくらいタブレットは教室に浸透し、教育環境も変わりました。
あの時全員に配られた10万円、皆さんは何に使いましたか?
とんぼはiPadとApple pencilを買って、あの混乱を記録しようと、初めて漫画を描き始めました。今ではお見せするのははばかられるほどのつたない画力ですが、しばらくお付き合いいただければ幸いです。

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16.新しいものを拒否する学校現場

学校現場はことあるごとにさまざまなモノを排除してきた。今回の端末も排除されるかもしれない。しかし子どもたちはあらゆるところでインターネット社会にさらされて生きている。十分な使い方を理解しないまま育った子どもたちはどんな大人になるのだろう。

SNSを通じて連絡を取り合ってたんだって
何がいちばん安全なのか?

17.子どもたちのため?

安全な環境を作るのは学校の義務である。だからといってすべて取り上げるのは本当に「教育」と呼べるのであろうか。国が膨大な予算を投入して整備された端末を、「安全ではないから」との一言で使いづらいものにしたり最悪はロッカーにしまいっぱなしにしたり…。

危険から遠ざけることが教育と勘違いしている?
子どもたちは何が使えて何が使えないか知っている

18.さあどうする?

子どもたちの発達段階もさまざま。当然端末を上手に使えない子もいるわけで…。しかしあってはならない事案が発生したとき、我々教員は逃げてはいないだろうか。

ロッカーに鍵をかけるのは一番簡単な対処法である

19.令和3年潮目

コロナをきっかけに教育のデジタル化は急速に進んだ。

まず、デジタル端末やインターネット環境を必要なすべての子どもたちに提供することで、全ての子どもたちが平等な教育を受けることができる環境が整った。また、それぞれの学校でそれぞれの職員が工夫を凝らしAIを活用した個別学習プログラムやバーチャルリアリティを使用した体験型授業など、従来の学校とは異なる新たな学びのスタイルを作っている。

しかし一方では、リアルの学校生活を大切にする声も大きくなっている。例えば、学校行事やクラブ活動などの対面での交流や、学校内の設備や環境を活かした特別な体験活動である。当然オンライン上でのトラブルや個人情報の漏洩などの事案も数多くある。

子どもたちの「学びたい」を引き出すツールとして端末は無限の可能性を秘めている。

20.終わりに

あれから4年、#教師のバトン で明らかになった教育現場の忙しさから教員希望者は減る一方。穴埋めをすべく端末使用は欠かせない。非常に苦しい現場とは言われながらも、ワタシはそれを楽しんでいる。先輩方は激動の時代を試行錯誤しながらいまの土壌を作ってくださった。そしてその上に新しく端末をのっけてより良いものを作り出せたら、こんなに楽しい仕事はないだろう。この潮目のときに現場で働けることを幸せに思う。




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