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しあわせの師匠

朝、子どもを車で送っていく旦那が、
家に戻ってしみじみと話すことがある。

「今日も幸せの師匠がいたんだよ」

その人はいつも、
道の脇、バス停のスペースあたりに、
自転車を止め、
その傍らで、
健康ドリンクを飲んでいたり、
なにかをじぃっと眺めているんだそう。

本当に幸せそうな表情をされているんだとか。

その人を見かけて帰って来ると、
必ず報告してくれるので、
それだけでも、
旦那にとって、とても嬉しい出来事で、
とても癒されているがわかる。

その方の背景などは、
なーんにも知らないし、
見えてこないのだけれど、

今日も、
本当に幸せそうに、
自転車をこいでいて、
そのオーラは半端ないのだとか。

今日は、
すぅっと細い路地に入っていった、
と思ったら、
すぐに自転車を止め、
タチアオイの花を、
手で包むようにして、
うっとりと幸せそうにその花を
眺められていたのだそう。

私はその人に会ったことがなく、
何度かは、ふぅんと聞いていたけれど、

今朝、洗濯物を干しながら、
その話を聞いていたら、
わたしまで、
間違いなく幸せな気分になってきてしまった。

私の幸せ感って、
たいていこんなふうに、
あるときフッと、ジワッと、
一瞬湧いてくるんだよなぁ。

誰のためでもなく、
自分がそうしたくてそこにいるだけで、
自分が幸せで、
どこかの誰かが幸せになるんだね。

どこのどなたか存じませんが、
師匠、ありがとう。

午前中。

わたしの生米パンの師匠が、
お米から作る、
丸パン、シナモンロール、
ベーコンエピの作り方を、
私が使う器具を使って教えてくれました。

ンーッ!目が大きくなりますよ。
簡単で、文句なしの美味しさ!

わたしのモッチリずっしりの丸パンとは、
ちょっとしたことが違っていた。
もう、私にもできるかも。

パンを教えてくれたのは、
私たちの友達で、
彼女の師匠は、うちのダンナ。

近くには師匠がいっぱいだなぁ、
って自分が感じることにも
秋を感じます。

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