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『ゴアの聖堂と修道院』

インド/文化遺産/1986/ii.iv.vi

⭐️ポルトガルの栄光を偲ばせる聖堂と修道院

港町ゴア(オールド・ゴア)は、1530年にポルトガル領インドの首都となると、ポルトガルのアジアの拠点として栄えた。

ゴアとポルトガルのリスボンは、定期航路で結ばれ、南アフリカの喜望峰を経由した海上交易が行われた。

最盛期には、200,000人以上の人口があったとされる。

1534年には、ローマカトリック教会の大司教座が置かれ、カトリック教会におけるアジア布教の中心地にもなった。

イエズスの宣教師フランシスコ・ザビエルが来訪すると、キリスト教の布教に拍車がかかり、60にも及ぶルネサンス様式、バロック様式、マヌエル様式の聖堂、修道院が建設された。

世界遺産に登録されているのは、市街に残る10余りの建造物群。ルネサンス様式とバロック様式が融合した教会ボン・ジュズス・バシリカには、ザビエルの遺体が安置されている。

他にも、マヌエル様式のセ司教座聖堂や、聖フランシス教会などのキリスト教関連施設が残る。

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