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『バムとその文化的景観』


イラン/文化遺産/2004/ii.iii.iv.v

⭐️日干しレンガで作られた要塞都市

イラン南部のバムは、紀元前にさかのぼる歴史を持つ砂漠のオアシス都市。

ササン朝ペルシア時代に城塞都市となり、7世紀から数百年にわたり交易ルートの交差路として隆盛を誇った。

東西貿易の要だったが1722年のアフガン人の侵攻により、住民の多くが街を放棄した。

街の中心のアルゲ・バム(バム城塞)を囲む全長およそ2kmにもおよぶ城跡は、9世紀頃につくられた。

外壁と二重の内壁を持つ三重構造になっており、日干しレンガを積んだだけの中世の要塞建築の典型とされる。

2003年の大地震で壊滅的な被害を受け、世界遺産に緊急登録され、危機遺産リストにも記載されたが2013年に脱した。

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