欅坂46

7月16日（木）1つの女性アイドルグループが新しい一歩を踏み出した。

そんな彼女たち「欅坂46」というグループについて
目が離せなかった私の今の心境をまとめてみる。

欅坂46というグループ

「サイレントマジョリティー」という強烈な曲でデビューを飾る
彼女たちの始まりはこの曲なくして語れない
「笑わないアイドル」メディアではそんな表現で宣伝されていたが
強く芯のある欅の木と彼女たちが合わさって
アイドルらしくない、だけどアイドルまさにアンビバレントな状態の彼女たちに目が離せなくなった。
決して暗いという印象は持たなかったし
最初の頃はお世辞にもダンスが上手いとは言えず目を引くグループではなかった。

平手友梨奈という少女

当時グループ最年少で加入した彼女は、
中学生でまだ垢抜けてないスポーツ少女という印象であった。
それでも、パフォーマーとして舞台に立つと
意思を持ったあの瞳に心奪われてならなかった。

私自身、アイドルは嫌いじゃない。
AKBのように女性の可愛いを前面に出したグループも嫌いじゃないし、
乃木坂のような綺麗なお姉さんグループも嫌いではない。
欅坂がその中でもより好きだったのは、
平手友梨奈のあの瞳に魅了されたからなのかもしれない。

二人セゾンで気付くダンス性

3rdシングル「二人セゾン」
この曲のソロダンス部分で、私の友人が言った
「センターの子あんなに踊ってるのに、
　必ず後ろは確認せずに良い位置に入ってくるんだよね」

欅の強さは、てっきり平手の瞳から連想されるものと思っていた。
しかし、そうではないのだ。
曲への異様なまでの伝える気持ち、届ける気持ち
それが笑顔でなく儚さとなって我々に届いていたと私は思う。

アイドルという仕事

例の握手会での事件が起きた。
私も女の端くれ、アイドルという仕事を想像すると耐えられそうにない。
特に、握手会での事件がまだ幼い彼女たちの身に降り注いだかと思うと
直後から恐怖で身動きがとれなくなると思った。
仕事、それが仕事。果たして納得できることができたのだろうか。

テレビでの異変

いつものようにテレビ番組で欅坂を見ると
平手の顔つきが明らかにおかしかった。
もちろんそれもあるが、
周りのメンバーの笑顔が余計に違和感で明らかに何かが変化したことが伺えた。
それでも表舞台に立ち続けるとした彼女たちの決断にファンとしては応援する他なかった。

苛立ち、姿を消す

だんだんイライラしてしまった。
これまでの真剣なパフォーマンスとは裏腹に、
明らかに見た目が変化してしまったことに。
「やる気がないのか？」そればかりが頭をめぐる

運営側は何も言ってくれない、何が起きているのか、
次々と何事もなくテレビから握手会から姿を消して行くアイドルの姿に
仕事、という点からちゃんとして欲しくて私は苛立った。
そして、ついに、センター不在の年を迎えた。

2nd year anniversary live

正直、涙が止まらなかった。
これまで、テレビが腹が立つほど映さなかった様々なメンバーの表情や
あの平手のオーラを失った欅坂がどうなるのか、
いろいろな意味で不安だったのが嘘みたいに。
ダンスもパフォーマンスも何もかも一人一人の熱量がこれまでとは比べ物にならないくらい変化したことに私自身も驚いた。
その覚悟は、サイレントマジョリティーでみた平手の瞳そのものであった。
ようやく、一つのグループとして形になった、そう思った。

センター帰還、そして私も初ライブへ

ある日の音楽番組
今日歌う曲は「ガラスを割れ」
何も前触れなく帰還の日は急に現れた。
力強い歌声と、ソロダンス全てにまた始まったと確信と同時に、周りのメンバーの強さに驚いた。
これまでのパフォーマンスとは比べ物にならないほどに
執念？覚悟？意思？得体の知れない強いものが現れたから。

そして、私は初めてツアーライブに参加した。
お世辞にもアイドルのライブとは思えないほど媚びたものはなかった。
それでも、演出や楽曲の強さ、散りばめられた工夫
むしろアイドルとは思わず一つのアーティストとして見ると
アリだな、って思ってしまった。
ただファンとしてはそれでもアイドルなのだから
説明してほしい部分や当日まで安心できない危うさをどうにかしてほしい部分が変わらずあった。

黒い羊、そして脱退・卒業

8thシングル「黒い羊」がリリースされてから1年ほどで
1期生鈴本、織田の卒業。そして平手の脱退が報道された。
それはもうあまりに急なことで。
平手が去った後、彼女ほどのオーラを纏えるのは鈴本かなとも思っていた。
しかし、メディアでも姿を見せず、選抜落選。
何が起きているのかわからないままSNSなどでの憶測ばかりが想像力をかきみだてる。

欅坂46というアイドル

総じて一言運営が報じていれば解消される問題はいくつかあったように感じる。
むしろ今の世界で怖いのは、誤った言葉だけが一人歩きするということ。
そしてそれが少しだけ合っている部分もあり、余計に情報が混乱を招く。

欅坂46は特に言葉を控えたためにそう言った被害が他のグループに比べて多かったようにも思う。
もちろん内情的な問題で言えなかったのだろうとも思う。
それでも私一個人としては、強いメッセージを出せるグループだからこそ
言葉に出せることは出して欲しかった、そう思ってしまったのだ。

コロナ渦中での無観客配信ライブ

運命の日。
ライブが始まる前からブログなどで明らかにこれは何かが起こる、そう思った。
ライブパフォーマンスは相変わらず素敵で
これまでのライブを彷彿させるものや新しいメンバーの微笑ましい姿
またここからリスタートしてくれるなと思った。

「ガラスを割れ」直後、キャプテン菅生から
欅坂46というグループを終えて
新しいグループ名で心機一転活動することを告げられた。

いろいろな意見はあると思うが、
私が思ったことは
改めて欅坂46というグループは唯一無二の存在だったということ。
そして、そのグループの強さに最終的には彼女たち自身が追い込まれてしまったということ。

以上までが映画を見るまでの欅に関する私の感情

#スキしてみて