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注目が集まるタンカー株のお話:その5(これまでの整理と銘柄)

こんにちは。とまとです。
前回どの会社がどの船をどの程度持っているかについて説明しました。また、短期スポット契約の割合もざっくりつかめたかと思います。今回は、最近話題のタンカーの供給不足の流れにのるにはどうしたらよいか考えてみます。

これまでの情報の整理

これまで紹介してきた話を一度整理したいと思います。定量的な情報と定性的な情報でわけて考えたいと思います。
初回でとりあげたのは、Aframaxの価格が高騰していることをグラフの定量情報で示されていることを述べました。

また、VLCCの価格も上がっているという情報もありますが、現時点ではAframaxやSuezmaxほど上がっていないようです。

次にNATの契約の記事を取り上げました。NATはSuezmaxのみを所有しているため、Suezmaxのスポット価格が高騰していることを具体的な数値を出して、示しています。

さらに、TNPのカンファレンスコールを紹介しました。その中で、ロシア産原油のボイコットにより、AframaxとSuezmaxの共有不足が起こっていることを定性的に説明しています。

AframaxとSuezmax所有タンカー会社へ注目

これら3つの情報を統合すると、AframaxとSuezmaxを持っており、短期スポット契約となる船が多い会社が注目となります。なお、Aframaxよりもさらに小さいPanamaxという船もありますが、自分が調べている限り、前回上げた銘柄で原油タンカーとしては使われておらず、プロダクトタンカーとして活用しているようでAframaxが小さい原油タンカーとなっています(AframaxもAframax LR2といったものでプロダクトタンカーとして活用されている場合もあります)。

Aframax, Suezmaxストーリーにのるならば、1つ目はNATとなります。Suezmaxのみを運用しており、短期スポット契約が中心です。2つ目はTNKが候補となります。一部VLCCやプロダクトタンカーもありますが、SuezmaxとAframaxの割合が多く、長期契約の割合もすくなっています。長期契約が多い点が気になりますが、TNPもSuezmaxとAframaxが結構あり、気になるところです。また、TNPはat the marketでの株式による資金調達をしており、4Qで$20Mで、2022 1Qも同程度という話があり、そこも気になるところです。

VLCCの価格上昇も確認できるようだった、DHT、EURN、FROも検討したいところです。VLCCの価格情報に関して目を光らせていきたいと思います。(今のところ、SuezmaxやAframaxほど上がってなさそうですが)

ここまで説明したのはあくまで目先上がってきているAframax, Suezmaxストーリーを前提としてものです。より長い目でみた場合、これらだけみてよいのかどうか、そこらへんについても、今後の記事でいろいろな考えを紹介していきたいと思います。


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