注目が集まるタンカー株のお話:その10(時価総額、Forward P/E, PBR、負債比率)

とまとです。こんにちは。今日はタンカー株について、各種指標を比較してみたいと思います。数字はすべてYahoo! financeのものを使用しており、ここの数字が間違っているとこのページの記載も間違ってしまっているので、ご注意ください。

今回の比較は時価総額、Forward P/E(今後12ヶ月のPER、PBR(Price/book)、純資産負債比率(Total debt/Equity、%)の4つです。下記の表になります。2022/5/6終値ベースの値となります。

時価総額でみると、EURN>TRMD>FRO>STNG>>>INSW>DHT>>>TNK>NAT>TNP>ACSの順番にあります。EURN, TRMD, FRO, STNGに投資している場合は、大手に投資している(といっても2.4Bぐらいですが)、TNK, NAT, TNP, ACSは小型株に投資しているイメージとなりあす。


Forward P/E(今後12ヶ月のPER)は、将来の状況が読めない今の状況を考えるとあまり意味がないかもしれませんが、数字がわかっているものの中ではTNK、TNPが割安となっています。

次にPBRについて。こちらは決算カンファレンスコールをみていると、時価総額が純資産を超えるの(PBRが1倍以上)を目指すという記述がみられたのであえて記載してみました。TNPはYahoo financeの数字が正しいのか不安がありますが、一番低いです。他はTNKが0.67で低いですが、0.8-0.9ぐらいが多く1~2割は株価をあげたいのでしょうか。EURNやFROばすでに1倍をこえていることがわかります。

最後に純資産負債比率(数字は%)となります。DHTが50.94%と一番借金が少なく、NATは58.68%も少ないです。NATはプレスリリースで今の価格が続くと、1~2年で借金を返せるといっていますが、もともと借金の比率が少ないことも影響しているかもしれません。借金の比率が一番多いのが、STNGとなります。借金が多いか少ないかは一概にどちらがよいというのは難しいですが、企業の説明の中には、早く借金を返したいようなことを述べている企業もあります。

タンカー企業は、コロナ後、ずっと冬の時代を過ごして、厳しい状況にありました。増資したり、船を売ったり、社債を発行したり、借入金を増やしたりして金策していた経緯があります。TNPはat the market(場中)でまだ増資した株を売っていたりします。ここらへんも個別企業でよく状況を確認する必要がありますね。

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