注目が集まるタンカー株のお話:その7(TRMDカンファレンスコール3/2、プロダクトタンカーの現況)

こんにちは。とまとです。
あまりにもプロダクトタンカーの扱いが悪いと怒られそうなこれまでのネタで申し訳ないです。詳しくないから避けていましたが、そろそろプロダクトタンカーも学ばないとということで、今日はTRMDのカンファレンスコールをみなさんといっしょに読みたいと思います。こちらも3/2でウクライナ以後の最新の状況は読み取れないですが、ウクライナ前の状況の把握をしたいと思います。

Seeking Alphaが見れる人は下記の原文も参照ください。

主軸はMR

TMRDはMRがセグメントの中で最大となります。

プロダクトタンカーの大きさ別の分類

MR船:25,000-44,999DWT
LR1船:45,000-79,999DWT
LR2船:80,000-159,999DWT
となっています。大きさ順だとLR2>LR1>MRとおぼえましょう。

ウクライナ関連状況(3/2時点)

ロシアとの取引の不確実性から、欧州市場の原油タンカーの運賃はコロナ以後最高水準に達している。プロダクトタンカー市場でも中東から欧州への石油流出物の需要増が確認され始めています。中東のLRのレートは1万ドル台前半から本日2万ドルに上昇しました。輸送ルートの変更は、タンカーのトンマイル需要が増加します。例えば、北西ヨーロッパでロシアではなく、中東から軽油を輸入する場合は、同じ量の燃料でトンマイルが約3倍になる。
すごいですね。同じ量の軽油でも、3倍船を使うようになるということですね。

イラン製再解除はプラス

イランへの制裁が解除されれば、供給面でトンでプラスとなる。

主な需要要因

コロナから回復状況にあります。しかし、原油価格が上昇し続ければ、需要の一部を破壊する可能性があります。OPECは原油の供給量を増やすことを決定し、その計画を継続的に守っています。これはタンカー需要に再び追い風になっています。
TNKとほぼ同じですね。原油価格の上昇はタンカーにネガティブだとわかります。

コロナによる製油所の閉鎖の加速

すでに200万バレる以上の精製能力が閉鎖し、今年から来年にかけて約50万バレるが閉鎖。閉鎖されるのは欧州、米国西海岸・東海岸、オーストラリア、ニュージランド、南アフリカなどの石油精製品を輸入しているところです。逆に輸出が多い中東や中国を中心に日量400万バレるを超える新規生産能力のかどうが予定されています。これらはいくつかの製品のみ、今後数年間の貿易の流れやトンマイルにプラスに働くものです。

プロダクトタンカーの発注

2021年Q4も控えめで、プロダクトタンカーの受注比率は6%と歴史的に低い水準。
原油タンカー同様に、プロダクトタンカーが大きく増える可能性は低そうですね。

プロダクトタンカーが回復する前・あるいは同時に原油タンカーが回復する必要ある?

QAセッション1つ目です。過去12ヶ月は原油タンカーとプロダクトタンカーが共食いをしていた。ウクライナ情勢によって、世界は劇的に変化している。原油タンカーの運賃は上昇を続けていて、それが、プロダクトタンカーであるLRやMRに波及しており、運賃は2020年初頭以降かつてないほど高くなっている。

ロシアで生成された原油がロシア国内の石油に与える影響

原油とディーゼルの2つに影響を与える。ロシアは欧州以外のし上を見つける必要がある。原油は中国が買っている。問題は、ディーゼル。欧州に輸出されているディーゼルはどうなるか。答えは出ていない。TRMDの考えでは、一部は南米、西アフリカに流れる。そうすると、南米やアフリカにいかなくなったディーゼルが欧州で販売されるようになる。そうなると、同じ燃料を長いトンマイルで再配分することができる。
プロダクトタンカーにとって、トンマイルが増えて、ポジティブということですね。

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