3匹の子豚の教訓を忘れた新社会人

「最近の若いものは」

これはわたしが高校生の15年前からよく聞いた枕詞でした。
私自身言われないようにしようと思う反面、歳をとっても言わないようにしようと思っていました。

ただ、歳もとったからか言いたくなってきました。

少し遡りますが、1月1日に地震がありました。普通の仕事の人は近くの避難所に逃げてもらうことになります。しかし公務員はそう言うわけにはいきません。
例えば自衛隊や消防署は建物に取り残された人を助けたり避難者の体調を気遣ったりします。

同様に市役所は避難所開設をしたり、道路パトロールをしたりという仕事があります。

私の部署には高校卒業して1年目と2年目の後輩がいるのですが、1年目の子は普通に避難をしていました(2時間遅れて出勤しました。)し、2年目の子は県外に遊びに行っていました。
遊びに行くこと自体は本来ならたいした問題ではないのですが、2年目の子はそもそも公営団地や道路トラブル発生時に駆けつける当番も兼ねていました。

そして2人に共通しているのは2人とも上司に報告をしていなかったこと。ちなみに職員全員に準備出来次第、自主的に集まるように指示が出ています。

流石に驚きました。正直、1年目の子は「わからないのかな?」と思うと教育不足という点は拭えませんが、2年目の子は「何をやっているのか?」と思いました。見てればわかるだろ?立ち位置を考えればわかるだろ?と思いました。

3匹の子豚という童話を知っていますか?

「馬鹿にしてるのか?知ってるに決まっているだろう?」という声が聞こえてきます。笑

あれの教訓は「大変なことでも何事もコツコツやることで成果が得られますよ。」という内容だったはずです。

さぁ、貴方はそれをできていますか?そのための努力はしていますか?

努力の方向性の問題もありますが、そもそも努力をしないことは火種のないライターと一緒です。どんなに良質なオイルが入っていても燃えません。

最近は働き方改革やブラック労働は禁止、セクハラ、パワハラと言われ続けています。当然、上司は指示や叱責をすることが難しくなります。

ならばどうすべきなのか?自分でブラックな環境に追い込むしかないのです。むしろ、そのやり方は今の環境では追い風と言っていいほど適しています。

考えても見てください。同期や周りは努力しない、叱られないということは、頑張れば周りと簡単に差別化ができるわけです。そして、拘束時間が減ったことで昔より可処分時間はあります。自分の能力を高める時間を得ることは容易いはずです。

一方で上司や経営者はどういう人が欲しいのか?極端な話仕事のできる人です。その結果、出世や給料に響いてきます。上がたまっていて、安定はすれど経済的に暗雲がきている公務員にも言えるのではないのでしょうか?

そこができるだけでも今後の立ち位置が変わってくるはずです。

その努力が無駄なのか有意義なのかは最初はやってみないとわかりません。特に若いうちは多少専門外であったとしても努力をしてみるのもいいのではないのでしょうか?

若い人だけではないのかもしれませんが、何にでもなれる若い人だからこそ「教えてもらう」だけではなく、「学びにいく」という姿勢が大事だと思います。

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