新年早々卵巣とったよ(1)

明けましておめでとうございます。
本年も皆様にとって穏やかで実り多い一年になりますよう。

さて、私ごとですが、この年始に卵巣を摘出いたしました。
幸いなことに、腫瘍は良性で、術後の経過も良く、日々回復に努めています。
人生何が起こるか分かりません。
またこんなことがあっても落ち着いて居られるよう、そして皆様にも定期検診の重要さを知っていただこうと、いろいろと忘れないうちに、記録として残しておこうと思います。


年末のこと

昨年末はありがたいことに仕事が立て込んでいた。この大変な情勢も少し落ち着いてきて、やっと世間が元に戻りつつあるのかな、と少し安心してクリスマスを過ごした。
そんな忙しい中、不注意で左の膝を捻挫してしまった。めちゃくちゃ痛かった。その後も足を引きずりながら現場に行った。全然仕事ができなくて申し訳なかった。体は大事。ありがたいことに同僚の皆さんには気にかけていただき、たくさんフォローしてもらった。現場を抜けさせてもらい、病院に駆け込み、腫れていたところを血抜きをしてもらった。別部署の方には杖まで貸していただいた。
なんとか仕事を納め、30日は推しているバンドのライブを見に行き、いろいろと納めた。
31日はご近所さん達と静かに年を越した。

いつもと違う元日

年が明けて、昼頃に起床。
昨晩からの疲れと、左膝の捻挫の痛みに項垂れたりしながら、ネットフリックスで映画を観る。
一人で穏やかに粛々と過ごす元日は初めてな気がする。
夕方ごろに近くの観音様へ初詣に行こうかと思ったが、膝が痛むし、寒いし、人も多いし、と、信仰心に言い訳をして諦めた。
夕御飯は温野菜とカツ丼。何故かカツ丼が食べたかったので。
22時近くから、右側の腰と下腹部が痛み出す。
左膝を庇って歩いていたから、筋肉痛にでもなったのだろう、と湿布を貼ってやり過ごした。
寝て起きたら治っているだろう。と、横になるも、全然眠れない。
その後も痛みが引かないので、捻挫の診療でもらった痛み止めを追加で飲んだ。本当はダメだけど、前回から4時間近く経っていたし、痛いし。
だんだんと痛みが強くなってくる。
寒いから余計に痛いんだ、とシャワーを浴びたが、立っていられなくなり、急いで出た。髪も乾かさず、化粧水も何もつけずにベッドにうずくまった。
痛すぎる。
この辺りから頭がぼやけていた。
なんとか思い出して書いていくけど、辻褄が合わないところや合理的でないところがあるかもしれない。
とりあえず痛かった。

救急車を呼ぶ前に

湿布を貼っても、痛み止めを飲んでも、どうにも痛みが引かない。
それどころか、波のように寄せて返して、ますます強くなっていく。
そして二回嘔吐した。
これは今すぐにでも病院に行こう、と決心する。
しかしこの年末年始、救急外来をやっている病院はあるのだろうか。まずはスマホで検索してみたものの、確実な情報を見つけられなかった。
そこで、<#7119>に電話をかけることにした。
救急安心センターにつながる。症状を伝えると、救急車を呼ぶかどうか、どの病院を受診するべきか、などを案内してくれる。夜間や休日であれば、周辺の救急外来も調べてもらえる。 (詳しくはこちら)

ここで、私の癖について語っておきたい。
私は昔から、口頭で、自分の感情や状態、希望やこれからすること、などを伝えることが苦手だ。もしかしたら文章でも上手く伝わっていないかもしれない。(どうですか?)
国語のテストでは、漢字の読み書きに全てを賭けるタイプである。
そして人見知りだ。
そんな私が、痛みで混乱しかけている中、初めましての相談員の方に、確実に自分の状態を伝えられるのだろうか。

伝わらなかった。
というより、私自身が勘違いをしていたのだ。
ぎっくり腰か何かだろうと思い込んでいた。だから、腰周辺が痛いこと、湿布を貼ったが改善しないこと、嘔吐したことを伝え、生理痛のような痛みだとは言わなかった。
そして相談員の方に、周辺の整形外科を2カ所、案内してもらった。電話番号を書き取るが、手に力が入らず、時間がかかった。
相談員の女性は電話を切る前に、「酷い時は無理せず救急車を呼んでください」と言ってくれた。しかし、このご時世、そして年始の忙しいであろう時期に、まだまだ歩ける若者が呼ぶのは躊躇われた。
もう少しだけ我慢しよう。

私は1カ所目の病院に電話をかけた。
若い男性の声で用件を聞かれる。
すごく腰が痛いこと、下腹部も痛いこと、嘔吐したことを、しどろもどろながら伝える。こんな感じ。
「どうされました?」
「今、救急外来はやってますか?」
「受け付けていますよ。どんな症状ですか?」
「右側の腰が痛くて、お腹の下のほうも痛くて、さっきちょっと吐いてしまって」
「あの、その症状はうちでは診れないです」
「え」
「他の病院さんをあたってもらえると」
私はこのあたりから、痛みで短絡的になっていた。混乱状態だ。
「えっえっ。どうしよう。あの」
「はい?」
「救急車呼んでも良いですか……」
「お辛いなら呼んでください」
「ありがとうございます」
ここでやっと、救急車を呼ぶ決心がつく。
この受付のお兄さんに背中を押してもらえなかったら、もっと大事になっていたかもしれない。
お兄さんに感謝したい。ありがとうございます。


一つにまとめるつもりで書き出しましたが、あれこれ書いてたら長くなってしまいました。
ここからまた長くなりそうなので、続きは次回にまとめていきます。

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