失敗と成功と人生と君と僕

失敗したっていいじゃない人間だもの

違う、そうじゃない
そういう問題じゃないんだ。
何も挫折がない成功談より
失敗から這い上がった美談の方が
万人はウケがいい。

成績優秀でエリートの官僚が
人のためにどんなに努力しても、
昔はいろんな人を巻き込んで迷惑をかけた
ヤンキーが更生した話の方が称賛されるのは
どこか、虫唾が走ってしまう。

別に、更生することを批判してるわけじゃない
それによって、過去すらも肯定するのがよくないんだ。あの時があったから今の自分がいる。
あの時、傷つけられた人のことを考えたことがあるんだろうか?

僕は誰もが羨むような成功もしてないし、
誰もが同情するような失敗もない
第一希望の大学に受からなかったと言っても
そんな人は受験生の大半がそうだろう。
だって、受かる人より受ける人の方が圧倒的に多いんだから。

君が今、悲劇の主人公だとしたら、そのシナリオを書いた脚本家にどんな罵声を浴びせたい?
その罵声は自分の理想や希望に違いない。
そして、最後に「こんな、はずじゃなかった」
と捨てゼリフのように吐き捨てるだろう。

涙を流せば流すほど、悲劇はよりいっそうドラマチックになる。観客がどんなにハンカチで頬を拭っても、救いの手を差し伸べてはくれない。

でも、二度とない人生だと思えば、そんな人たちが唇を噛むようないい景色を君の手で作り出したら。悪くは言われるかもしれないが、君には関係ない。

君が笑顔でいてくれるほど、両親が喜ぶだろう。「この世界に生まれて良かった」なんて
ダサいけど、一度は言ってみたいだろ?

鳥さんよフンをするなら、森の中でしてくれたら嬉しいな
2020.2.8 通りすがりのヨシダ

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