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新規就農ってどうやるの?      ~新規就農が普通の選択肢になるために

こんにちは。アイキャッチは本記事と関係ありません。ベトナムのニンビンでのひとこまです。


新規就農を、もっと身近に。
ちょっと農業に興味があるけど大変そう。という方が農業を身近に感じるきっかけになることを願って、noteの投稿を続けていきます。

1.新規就農を考えるにあたって


新規就農をする際の選択には、大きく分けて4つあると思います。
どこで、なにを、どうやって作り、どうやって売るのか。

場所:北海道、本州、四国、九州、沖縄?それとも海外?
作物:米、麦、露地野菜、施設栽培、単一で大量生産か少量多品目か
栽培方法:慣行栽培、有機栽培、自然栽培、○○農法、などなど
販売方法:農協・市場出荷、直売、ECサイト、契約栽培、六次産業化などなど

これら4項目の掛け算で、色々な可能性が考えられますね。

さて、新規就農を目指して、情報収集する際、どんな情報を入手しますか?
ネットの記事や、書籍、身近な人や就農相談からの情報など
様々な情報源がありますね。


本やネット記事を読んでも、○○で年商○億円!、○○栽培で大成功!、就農から10年で100haの大規模経営者に!みたいな、凄い人の話がゴロゴロ。
やっぱり新規就農って難しいのかな、って思いますね。

栽培技術とそれを支えるロジックと、販路開拓やマーケティングのセンスをもち、経営能力を兼ね備えたスーパーマンの話に思えてしまいます。もちろん、多くの苦労と努力の結果なわけですし、農業経営を始めてから、発展していく際に参考にしていくといいのでしょうが、最初からそれを参考にするとちょっと萎縮してしまいますね。

2.新規就農し、農業を始めるには

農業を始めるにあたっての初期段階には次の方法があります。

・就農予定地域での農業研修
・この人のもとで研修したい!という農業者のもとでの研修
・第三者継業
・独自路線で始める
・小さく始める。(兼業しながらじわじわ)

就農予定地域での農業研修
私が行っているのがこの方法です。
その地域に移住して、地元の農家や法人で研修をして、農地や家を用意し、就農するという方法です。スタンダードな方法の一つです。
研修の受け入れ母体は、地域によって異なりますが、JA、市町村、県、農家などが中心となって、新規就農のサポートを行います。
作目は、地域の主幹品目となることがほとんどです。

経営を始めるにあたって、研修時の関係性がそのまま就農後の関係につながるので、就農後の相談もしやすい環境をつくることが出来ます。

この人のもとで研修したい!という農業者のもとでの研修
以前、私が行った方法です。
参考にしたい栽培技術や販売方法を持っていたり、就農後の販路のサポートをしてくれたりする生産者や法人での研修です。
就農後は、契約農家として研修先に野菜を卸したり、アドバイスを受けたりする場合があります。

就農地域や農地の目途がついている人、親元就農で経営発展のために研修する人におすすめです。

・第三者継業
後継者がおらず、数年以内に農業をやめるという農家のもとで、研修を行い、そのまま経営を引き継ぎ、就農するという方法です。

受入側と研修生の双方の考えの相違をなくし、生産技術をしっかり受け継ぎ、就農後の関わり方を十分に協議して行えば上手くいくことと思います。

独自路線で始める
それぞれ、方法や背景が異なり、手法としては一般化できませんが、新しい発想や考えで自分の道を切り開ける人が行っている方法です。大成功しても、大失敗しても、自分の責任ですが、上手く行った人の情報がネット記事や書籍であふれやすいので、情報として参考にする際は気をつけてください。

誰かが成功した方法を真似をしようとしても、地域や条件、本人の背景の違いにより、上手く行かない場合もあります。

・小さく始める。(兼業しながらじわじわ)
別に本業を持ちながら、少しずつ始めて、徐々に農業中心へと移行していく方法です。低リスクで始めることが出来ます。
万が一うまくいかずに撤退する場合でも、退路があるため、安全です。

自分の経験のない部分については多くを言及できませんでしたが、方法については以上の方法が中心かと思います。

3.普通の人が新規就農する際、参考になるnoteを目指して

私が今行っている研修は、地元JAの生産部の中で生産技術がトップクラスの農家のもとで、一つ一つ生産技術を学び、地道に就農に向けて準備をしていき、産地の一農家になるという、地道ながらも正攻法をまっすぐ突き進む方法です。
誰もやってないことをやったり、有機栽培でこだわったものを、届けたいあなたに、といった、熱い展開はこのノートにはおそらく発生しません。

普通の人が、特別でなくあたり前の努力をして、農家になる過程を伝えられたらいいなと思います。

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