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生と死

こんにちは。デカントといいます。
今日は、生きる事と死ぬ事について、私の意見を書いてみようと思います。

そもそも、なんで生と死について考えるようになったのかというと、高校の教科書に載っていた「高瀬舟」を思い出したからであります。
懐かしいと思う方も多いのではないのでしょうか?
私自身、高校時代は国語が苦手だったので授業のことはあまり覚えていないです。
なので、覚えていない読者の方も安心してお読みくださいませ。

おさらい

さて、本題に移る前にちょっとだけ高瀬舟のおさらいをば。
高瀬舟は、弟殺しをした喜助が高瀬川を流れる島流しの舟に乗っており、どうしてそのような事をしたのかを聞く羽田庄兵衛とのお話になっています。(二百文の件は今回は割愛させていただきます)


本編


私が今回考えたのは、弟殺しをした兄は果たして正しかったのだろうかという事です。

高瀬舟では、貧乏な家庭の生まれである兄・喜助と弟の二人で暮らしていました。しかし、弟は病弱で弱っていました。そこで、弟は兄の足手纏いにならぬよう自殺に失敗し、兄に殺してくれるよう頼みます。

さて、ここで私が考える問題点としては、
 1,弟は本当に自殺してよかったのか
 2,兄(喜助)は本当に弟を殺してよかったのか
ということになります。

 1,弟は本当に自殺してよかったのか

まず、弟が自殺したことに関して本当にそれでよかったのかという疑問点が私の中で上がりました。

弟が自殺した理由に関しては、本文中に「すまない。どうぞ堪忍してくれ。どうせ治りそうにもない病気だから、早く死んで少しでも兄貴にらくがさせたいと思ったのだ。」とあります。

しかしよくよく考えてみたら、それはおかしいのではないかと私は思いました。本当に兄の事を考えるのであれば自殺しない方が良いのではないかと考えた訳です。
そもそもこの兄弟は二人暮らしをしていました。つまり、兄にとって弟は所属するコミュニティ(家族)の一員であるわけであります。しかし、自殺というのは、コミュニティの一員にショックを与えたり、一員が消えることによりコミュニティが回らなくなるなど、利他的な考えとは反するわけであります。つまり、コミュニティ(家族)のことを考えて自殺を行うのは矛盾しているのであります。それでも自殺することが正しいのか私は疑問に思いました。

 2,兄(喜助)は本当に弟を殺してよかったのか

次に、兄が弟を殺してよかったのかという疑問点が浮かびました。

もし仮に兄が情に厚くて他人思いの優しい人だったとすれば、それは利他的な考えの持ち主であることとなります。しかし、弟は自殺をしました。これは利己的な考えとなります。つまり、兄と弟の考えは反対になるわけですよね。

果たして、兄は弟の利己的な考えを許してしまってよかったのでしょうか?はたまた、それは利己的が故に許してしまったのでしょうか?

そもそも弟の事を思って殺したと言いますが、その弟が亡くなってしまっては元も子もないのではないのでしょうか?もし弟の事を考えるのであれば、少しでも長く生きてもらった方がよかったのではないのでしょうか?

 2.5 だがしかし

 しかし、書いてる途中で思ったのですが、これ、殺した方がいいと言う可能性も出てきましたね。

もし仮に長く生きてもらいたかったとしても、それは兄のわがままな願いなんですね。つまり、もう助からないとわかったのであれば、せめて最後の願いくらいは叶えてやりたいと言う兄なりの思いやりなんですかね?

つまり、先ほど2番で書いたことは「優しさの押しつけ」であり、本当は優しくないのかもしれませんね。


私、分からなくなってきました........

最後に

実は最初っから答えを出すつもりはなく、ただ私の考えを書き連ねたかっただけなんですね(自己中)

結局のところ私は、弟に関しては利己的であると思ったのですが、兄に関しては果たして本当にそれでよかったのか分からない状態にあります。これに関しては長い年月をかけて成長と共に考えていければいいなと思っています。

しかし少しでも、みなさんがこれを気に「自ら命を断つとはどうゆうことか」「命とはどのようなものなのか」を考えてもらえたらと思います。

それでは長くなりましたが、ここまでのご精読ありがとうございました。

またどこかでお会いしましょう。

さようなら。

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