農業の6次産業化はアリなのか?
みなさんこんにちは(^^♪
農業の収益を上げるために6次産業化を推奨されることがあります。
生産、加工、販売まで農家が行ってしまうことを6次化と言いますが、今回大阪府貝塚市で6次化に成功している【北野農園】さんを訪問して、その実態を学んできました。
私なりに農業の6次産業化について考察してきましたので解説します。
北野農園さんの具体例
北野農園さんは代々続く名門農園さんで、主な生産物は水なすです。その水なすを農園内の加工場で漬物などに加工して、農園ホームページで全国に販売されています。生産は主にご主人、加工は奥様が担当し従業員さんと数人で経営するスタイルです。
農園を見学させて驚くのは、畑も加工場も本当にキレイに整備されているところです。従業員さんのモチベーションが高いのがすぐわかりますし、農園主さんの意識の高さが伺えます。
成功の秘訣
農業の6次化というと失敗例もよく聞かれます。そんな中で、なぜ北野農園さんは成功しているのでしょう。
それは、webマーケティング力だと思います。
私の知る限り6次化に失敗している農園さんは、加工した商品の販売を他に依存していることが多いように思います。例えばトマトジュースを百貨店や産直店などで委託販売しています。原価が高い上に販売手数料もかかるため、どうしても売価は割高です。
北野農園さんは、ほとんど自社のホームページやメルマガ登録者さんに販売されています。自力で売る仕組みを構築されているのです。これは驚異的なことで、農園主さんのwebマーケティング力には驚くばかりです。
初期投資問題
農業経営的に考えると、加工場を建設する費用が気になるところですね。私のような新規就農者にとっては加工場を作るより先にトラクターやビニールハウスの方が先でしょう。何年かの経営計画を立てる中で資金を捻出するか、思い切って借金するか、もしくは各種補助金を使うのも手ですね。
自治体によっては6次化を推進しているところもあるので、一度お調べください。
まとめ
農業の収益を向上させる方法として、6次化はひとつの選択肢です。例えば、ドライトマト、ドライイチジク、トマトジュース、いちごジャム、ブルーベリーかき氷など、全国で様々な取り組みがされています。
失敗しているケースは、原価がかかりすぎ単価が上がり売れないことが多いようです。
成功する秘訣は、ブランディング力とマーケティング力だと思います。
北野農園さんのように、自ら販売できる仕組みがあるのなら「アリ」でしょう。何かみなさんのお役にたてれば幸いです。
今回、訪問させていただき、北野農園直伝の【ぬか床の作り方】を教えてもらいました。YouTubeで公開してますので、みなさんの「農ある暮らし」にお役立てください。
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