short short CAKEs////short animation and poetry ②
Cut11. Smoking bird
スモーキングバードは大陸を移動していた。タバコが吸いたくなったがライターをどこかへ落としてしまった。大きなホールケーキがあった。その中心には蝋燭に火がついていたのでタバコに火をつけて息を吐くと蝋燭の火が消えた。今日はスモーキングバードの誕生日だった。
Cut12. Big strawberry city
その街には年に一度巨大なイチゴが落ちてくる。
Cut13. Night pool
そのプールは夜の間だけブルーベリーケーキになる。
Cut14. Dice
サイコロの出た目によってそのケーキは味を変える。
Cut15. Cut into pieces
彼女たちはケーキを切り分ける様にその街を作っていった。
Cut16. Candy
電波塔の展望室で雨模様を眺めていると隣にいた男が言った。「これは雨じゃない!飴だ!」
Cut17. Cinematic
ネジを巻いてレモンミルクケーキが深海を探索していると世界で初めて魚類の映画館を発見した。しかしそれは映画だった。
Cut18. Works
次の誕生日まで火を絶やさずに次の街にあるケーキの上の蝋燭に火をつけるのが彼の仕事だった。
Cut19. Sleeping
真夜中の3時に食べたケーキの味が思い出せない。なぜなら夜の昼寝をしていたからだ。眠っている間に食べたケーキの味なんて覚えているわけないだろ?
Cut20. Timeless
大丈夫、時間なんてそもそも存在しないから
私たちは同時に存在しているだけだから
ミルフィーユの薄い層に挟まれて身動きが取れないとか思っているだけだから
つづく
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