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2014年7月の記事一覧
第47話 noteフォロワーの話-街中の殺人者
ヨシユキさんは一度、「殺人者」を見たことがある。
「そうとしか感じられませんでした」
独身時代、親戚が開いている雑貨店を手伝っていたころの話だ。
あるとき店に、若い夫婦と2人の子ども、それに旦那名お母さんらしき5人家族がやってきた。
カラリと表の戸を開けて、一家が入ってきた瞬間、ヨシユキさんは鳥肌が立つのを感じたという。
「どんな人がやってきたのか、見えてもいなかったんですけど」
奥で
第41話 noteフォロワーの話-地に憑くもの
アキノさんの義姉が家を買ったことがあった。
大きな池の近くにある中古の一戸建て。
一目で気に入り、契約を決めた。
築年数の古い物件だったが、リフォームしてみると、とても素敵な住まいになった。
2人いる子どもたちも大喜びだが、アキノさんは当初から不気味なものを感じていたという。
近くに住んでいることもあり、引っ越しの手伝いを頼まれた。
当日、所要を理由に断った。
姑から不興を買うことはわかって
第39話 noteフォロワーの話-脚
エリさんが小学生のころ、近所に「開かずの踏切」があった。
複数の路線が通るせいで、空いている時間が極端に短い。
急いでいる子どもは、しばしば遮断機をくぐって通ることがあった。
「学校ではずいぶん注意されたけど」
線路がカーブしていることもあって、やってくる電車が見えにくい。
とにかく危険な踏切だった。
エリさんが小学5年生の秋、その踏切で事故が起きた。
運動会の翌日だった。
遮断機をくぐっ